管理栄養士の過去問
第35回
午前の部 問88
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問題
第35回 管理栄養士国家試験 午前の部 問88 (訂正依頼・報告はこちら)
成長・発達に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 成長とは、各組織が機能的に成熟する過程をいう。
- 血中IgG濃度は、生後3~6か月頃に最低値になる。
- 咀嚼機能は、1歳までに完成する。
- 運動機能の発達では、微細運動が粗大運動に先行する。
- 頭囲と胸囲が同じになるのは、3歳頃である。
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この過去問の解説 (3件)
01
各組織が機能的に成熟する過程は、発達です。
2.正答
IgGは、胎盤を通過して胎児に移行するため、出生時には成人と同レベル存在する。しかし、出生後、母親由来のIgGは徐々に減少していき、生後3~6 か月で最低値となります。応用栄養学の問題でもよく見かけられますので覚えておきましょう!
3.咀嚼機能は、 3 歳頃までに完成されます。
乳歯の発達が重要になります。
4.運動機能の発達では、粗大運動が微細運動に先行します。
粗大運動:歩く、走る、跳ぶなどの動物らしい基本的な動き
微細運動:字を書く、お箸を使うなどの、手や指を使った細かく精密な動作を必要とする動き
5.頭囲と胸囲が同じになるのは、 1 歳頃です。
生理的特徴は頻出です。しっかり抑えておきましょう。
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02
この問題では幼児期の成長と発達について理解しておく必要があります。
成長とは形態面(身長・体重など)の増加に対して使用されます。
各組織が機能的に成熟する過程は発達です。
正しいです。
IgGは免疫グロブリンの一種で胎盤経由で母親から胎児に送られ、その量は出生時がピークです。
生後3~6ヵ月頃最低値になります。
その後、自ら賛成するIgGにより徐々に増加していき、4~6歳で成人と同レベルになります。
咀嚼機能は、2~3歳までに完成します。
乳歯は生後6~7ヵ月より生え始め、2歳半頃までに20本の乳歯が生えそろいます。
生後20ヵ月から2歳になって、本格的に咀嚼ができるようになります。
運動機能の発達では、粗大運動が微細運動に先行します。
粗大運動とは身体を大きく使った生活する上で必要となる動作のことです。(立つ、歩く、走るなど)
微細運動とは手や指先を使った動作のことです。(握る、書くなど)
頭囲と胸囲が同じになるのは、1歳頃です。
出生時の頭囲は平均33cmで、胸囲(32cm)より大きいですが、
1歳時には45~46cmと頭囲と胸囲の大きさはほぼ同じとなります。
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03
正答は(2)
1.(誤)
成長とは、身体の量的な増大のことであるとされています。
発達とは、各組織が機能的に成熟する過程であるとされています。
2.(正)
血中IgG濃度は、生後3~6か月頃に最低値になると言われています。
3.(誤)
咀嚼機能は、一般的には3歳までに完成すると言われています。
4.(誤)
運動機能の発達では、粗大運動が微細運動に先行すると言われています。
5.(誤)
頭囲と胸囲が同じになるのは、一般的に1歳頃であると言われています。
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