管理栄養士の過去問
第35回
午前の部 問96
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問題
第35回 管理栄養士国家試験 午前の部 問96 (訂正依頼・報告はこちら)
ストレス時(抵抗期)の生体反応に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- エネルギー消費量は、低下する。
- たんぱく質の異化は、抑制される。
- 脂肪の合成は、亢進する。
- 糖新生は、抑制される。
- ビタミンCの需要は、増加する。
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この過去問の解説 (3件)
01
現代社会において“ストレス”はつきものですね。
身体的(病気、ケガ)、生物学的(過重労働、睡眠不足)、心理的(不安、トラブル)などが原因となります。
ストレス応答の抵抗期は、生体がストレスに対して適応力を獲得した時期でありますが、新たなストレスに対する抵抗力は弱くなります。
また抵抗期には、交感神経の興奮や、カテコールアミン・コルチゾールの分泌増加が起こり、それに伴う反応が生じます。
その点を考慮して問題を解きましょう。
1.ストレス時(抵抗期)において、エネルギー消費量は、増加します。
2.ストレス時(抵抗期)において、たんぱく質の異化は、亢進されます。
3.ストレス時(抵抗期)において、脂肪の合成は、抑制されます。
4.ストレス時(抵抗期)において、糖新生は、亢進されます。
5.正答
ビタミンCは、コルチゾールやカテコールアミンの合成に必要であるためです。
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02
正答は(5)
1.(誤)
ストレス時(抵抗期)において、エネルギー消費量は、増加すると言われています。
2.(誤)
ストレス時(抵抗期)において、たんぱく質の異化は、亢進されると言われています。
3.(誤)
ストレス時(抵抗期)において、脂肪の合成は、抑制されると言われています。
4.(誤)
ストレス時(抵抗期)において、糖新生は、亢進されると言われています。
5.(正)
ストレス時(抵抗期)において、ビタミンCの需要は、増加すると言われています。
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03
ストレス時(抵抗期)とは、ストレスによる刺激に対して生体が適応力を獲得した時期で、一定の緊張状態で安定しています。
この時期に他のストレスが加わると、新たなストレスに対する抵抗力は弱くなります。
エネルギー消費量は、増加します。
生体にストレスが加わると、交感神経系と副腎皮質ホルモン系が活性化されます。
体内の貯蔵脂肪もエネルギー源として供給されます。
たんぱく質の異化は、亢進します。
ストレス時にはエネルギー消費量が増加するため、体内のたんぱく質の分解をしてアミノ酸を動員します。
脂肪の合成は、抑制されます。
脂肪の合成はエネルギー蓄積のために行われます。
ストレス時にはエネルギー消費量が増加するため脂肪合成は抑制されます。
糖新生は、亢進します。
ストレス時には副腎皮質ホルモン系が活性化され、グルココルチコイドの分泌が増加します。
グルココルチコイドのの増加は肝臓における糖新生を亢進させ、グリコーゲンの合成を促進させます。
同時に肝臓からグリコーゲンを放出して、血糖値を上昇させます。
正しいです。
ストレス時には交感神経が優位となり、アドレナリンが多量に分泌されます。
ビタミンCは副腎皮質ホルモンやカテコールアミンの生成に関与しているため、需要が増加します。
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