管理栄養士の過去問
第35回
午後の部 問134
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問題
第35回 管理栄養士国家試験 午後の部 問134 (訂正依頼・報告はこちら)
受傷後4日目の重症外傷患者の病態と経腸栄養法に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 安静時エネルギー消費量は、低下する。
- インスリン抵抗性は、増大する。
- 水分投与量は、10mL/kg現体重/日とする。
- NPC/Nは、400とする。
- 脂肪エネルギー比率は、50%Eとする。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は「インスリン抵抗性は、増大する。」です。
間違いです。
受傷しているため、体に負担がかかりやすい状態です。
そのため、ストレスがかかると考えられます。
安静時エネルギー消費量は、上昇します。
正しい答えです。
受傷していることによるストレスが多いことから、インスリン抵抗性は増大します。
間違いです。
受傷している場合、水分摂取量は制限せず、増やす必要があります。
不感蒸泄量などで水分の喪失がみられるためです。
間違いです。
組織の修復を早めるため、たんぱく質をより多く摂る必要があります。
そのため、NPC/Nは100程度にします。
間違いです。
文中には、重症外傷患者とあります。
この場合、エネルギーおよびたんぱく質をより多く摂取するようにします。
脂肪エネルギー比率は、20~30%E程度とします。
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02
×(1)安静時エネルギー消費量は、受傷後ではストレス係数がかかるため、亢進します。
◯(2)受傷後は、インスリン抵抗性は増大します。
×(3)水分投与量は、25〜35ml/kg/日とするため、10ml/kg/日は少なく不適です。
×(4)標準的な経腸栄養剤のNPC/N比は150〜200であるため不適です。
NPC/N比が400のものは、たんぱく制限が必要な腎不全患者などが使用します。
×(5)脂肪エネルギー比率は、標準的な経腸栄養剤では20~30%であるため、50%Eでは多すぎると考えられ不適です。
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03
正答は(2)
1.(誤)
受傷によるストレスで、静時エネルギー消費量は、増加すると言われています。
2.(正)
受傷後に、インスリン抵抗性は、増大すると言われています。
3.(誤)
水分投与量は、25~35mL/kg現体重/日が望ましいと言われています。
4.(誤)
NPC/N比とは、非たんぱく質カロリー窒素比の事を指します。
たんぱく質を多く摂取する必要がある場合には低く、たんぱく制限が必要な場合には高く設定します。
NPC/N 比(非たんぱく質カロリー窒素比)は、高度では100以下、中等度では120〜100が目安であると言われています。
5.(誤)
脂肪エネルギー比率は、20~30%Eが望ましいと言われています。
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