管理栄養士の過去問 第35回 午後の部 問151
この過去問の解説 (4件)
正答は(4)
個人の行動変容の流れは、
①まず環境レベルでの変化があると、
②知識・態度・行動レベルでの変化がみられるようになり、
③栄養状態、栄養素(食物)摂取レベルでの変化がみられて、
④最後に、健康状態やQOLの改善がみられるようになります。
今回の高血圧の場合、
①市が個人の行動変容を目指した減塩キャンペーンを企画して、
②減塩を心がけている者の割合が増えた結果、
③食塩摂取量の平均値が低くなり、
④血圧が高い者の割合が低くなって、健康寿命が延びる
という流れで改善が期待できます。
よって、最初に変化がみられる指標は(4)「減塩を心がけている者の割合」になります。
正解は【4】です
1.×
健康寿命に変化がみられるまでには、何十年も時間が必要です。
2.×
収縮期血圧の平均値に変化がみられるまでにも、時間がかかります。
3.×
栄養状態に変化がみられるまでには、3年ほど時間がかかると言われています。
4.〇
最も適切です。
心がける者の割合は、その他の項目と比較し、変化が現れやすいです。
個人の行動変容を目指した減塩キャンペーンを企画する際の事業評価の指標
最初に変化がみられる指標→短期間で改善がみられるものです。
自己効力感(セルフエフィカシー)が形成さける情報源
➀目標を立てて達成できたとき(やればできるという感覚をもつ)
➁他人ができたことを見て、自分にもできるのではないかという見通しをもったとき
➂上手くできたときに他者からポジティブな評価を受けたとき
④実践することによって体重や検査値などが改善してきたとき
(1)健康寿命
変化に時間を要する指標となります
(2)収縮期血圧の平均値
実践することによって体重や健康状態等が改善してきた
変化がみられる指標となります→上記の④
(3)食塩摂取量の平均値
(2)と同様
実戦することによって体重や健康状態が改善
減塩キャンペーンを行ったことにより結果を評価するもであります→上記の④
(4)減塩を心がけている者の割合
血圧を改善するために、減塩を心がけている者の割合を事業評価に指標とするのは
早期の評価指標として適切です。→上記の➀
改善課題には、
①「短期間で改善可能なもの」
②「長期間必要なもの」
の2つに分けられます。
①は食知識・態度・スキルなどが挙げられます。
②は食行動や環境、健康状態やQOLが挙げられます。
1.「健康寿命」は改善に長期間かかるため②に当てはまります。
2.「収縮期血圧の平均値」は健康状態のため②に当てはまります。
3.「食塩摂取量の平均値」は食行動のため②に当てはまります。
4.「減塩を心がけている者の割合」は食態度のため①に当てはまります。
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