管理栄養士の過去問
第35回
午後の部 問153
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問題
第35回 管理栄養士国家試験 午後の部 問153 (訂正依頼・報告はこちら)
特定給食施設で提供される給食が担うことのできる役割である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 健康寿命の延伸に寄与する。
- 地産地消の推進に寄与する。
- 利用者の食環境を整える。
- 不特定多数の人々の栄養管理を行う。
- 栄養教育の教材として活用できる。
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この過去問の解説 (4件)
01
正答は4です。
特定給食施設は、特定かつ多数の者に対して継続的に1回100食以上又は1日250食以上の食事を提供する施設です。
1.健康日本 21(第 2 次)で、給食は「健康寿命の延伸」に繋げるものとされており、利用者に応じた食事の計画、調理 及び栄養の評価、改善を実施している特定給食施設の割合を増やすことを目標としています。
2.学校給食法では、地域の優れた伝統的な食文化についての理解を深めることが目標として挙げられており、実際に地元の農産物を使用して「地産地消」に努めているケースがよく見られます。
3.給食を「おいしく楽しく食べる」ための食環境づくりが求められています。行事食等献立の工夫の他、食器、照明、色彩などの配慮が挙げられます。
4. 特定給食施設とは、「特定の者」に対して給食を提供する施設のため、「不特定多数」ではありません。
5.給食は栄養教育の媒体でもあります。給食は栄養、健康や疾病に関する情報及び学習の機会を提供することや、食べる体験と情報が結びつく場となることが求められています。
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02
特定給食施設で提供される給食が担うことのできる役割である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
1 .健康寿命の延伸に寄与する。 2 .地産地消の推進に寄与する。 3 .利用者の食環境を整える。 4 .不特定多数の人々の栄養管理を行う。 5 .栄養教育の教材として活用できる。
正答は(4)
・栄養管理の基準(健康増進法より)
①利用者の身体の状況、栄耀状態、生活習慣等を定期的に把握して評価する
適当な熱量及び栄養素の量を満たす食事の提供して評価する
品質管理を行って評価する
→4.不特定多数の人々の栄養管理を行う
特定かつ多数の者に対して行うため(4)は誤っています。
《特定給食施設》
特定かつ多数の者に対して継続的に食事を供給する施設のうち栄養管理が必要なものとして厚生労働大臣で定めるもの→継続的に1回100食以上または1日250食以上の食事を供給する施設
(1)(3)例を挙げると
◆健康日本 21(第二次)
健康寿命の延伸・健康格差の縮小のために、社会環境 の質の向上の一つとして
「利用者に応じた食事の計画、調理及び栄養の評価、改善を実施 している特定給食施設の割合の増加」が目標に定められています
(2)(5)例を挙げると
◆学校給食法に示されている学校給食の目標
食育の観点から学校給食の目標を改定
(食に関する適切な判断力、伝統的な食文化の理解、食を通じた生命、自然を尊重する態度等)
栄養教諭による学校給食を活用した食に関する指導の推進
(食に関する指導の全体計画の策定、地場産物の活用)
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03
*特定給食施設
→特定かつ多数の者に対して継続的に食事を提供する施設のことです。
「多数」の定義は「1回100食以上または1日250食以上」です。
特定給食施設の給食の役割は以下のようなものが挙げられます。
<直接的効果>
・喫食者の健康の保持・増進
・疾病の予防・回復
・生活の質の向上
・社会生活機能の維持・向上
<間接的効果>
・精神的安らぎやコミュニケーションの場の提供
・食や栄養に対する教育媒体
1.医学的施設等では「健康寿命の延伸」の目的があります。
2.学校給食では、地元の農産物を使用して「地産地消」に努めている場合も多いです。
3.給食は、食の教育媒体になり得るため「利用者の食環境を整える」ことにも繋がります。
4.特定給食施設とは、「特定の者」に対して給食を提供する施設のため、「不特定多数」ではありません。
5.「栄養教育の教材」として活用できます。
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04
正解は【4】です
給食施設のうち、「継続的に1回100食以上または1日250食以上の食事を供給する施設」と特定給食施設といいます。
1.〇
提供される給食は、健康寿命の延伸に寄与します。
2.〇
提供する給食に、地産地消の食材を使用することで、地産地消の推進に寄与します。
3.〇
利用者の食環境を、整えることができます。
4.×
特定給食施設では、「特定かつ多数の者に対して…」と規定があるので、異なります。
5.〇
給食を食べるときに、媒体や食卓メモを通じて栄養教育を行う機会がありますし、給食自体が栄養教育の媒体ともなります。
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