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管理栄養士の過去問 第36回 午前の部 問10

問題

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わが国の循環器疾患に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
   1 .
Ⅰ度高血圧は、「収縮期血圧130−139mmHgかつ/または拡張期血圧80−89mmHg」と定義されている。
   2 .
くも膜下出血は、脳内出血の1つである。
   3 .
最近10年間の死亡率は、脳内出血が脳梗塞を上回っている。
   4 .
糖尿病は、虚血性心疾患の危険因子である。
   5 .
non−HDLコレステロール低値は、虚血性心疾患の危険因子である。
( 第36回 管理栄養士国家試験 午前の部 問10 )
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この過去問の解説 (4件)

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✕1 .Ⅰ度高血圧は、「収縮期血圧130−139mmHgかつ/または拡張期血圧80−89mmHg」と定義されている。

→誤りです。

高血圧治療ガイドラインによれば、Ⅰ度高血圧は

「収縮期血圧 140 – 159 mmHg かつ/または拡張期血圧 90 – 99mmHg」

と定義されています。

そのままにしておくと動脈硬化が進行して脳卒中や心臓病、腎 臓病など、重大な病気になる危険性が高まるとされています。

✕2 .くも膜下出血は、脳内出血の1つである。

→誤りです。

くも膜下出血は、脳を覆っている組織(髄膜)の内側層(軟膜)と、中間層(くも膜)との間にあるすき間(くも膜下腔)への出血です。

脳内への出血ではありません。

✕3 .最近10年間の死亡率は、脳内出血が脳梗塞を上回っている。

→誤りです。

死亡率は、脳内出血が脳梗塞を下回っています。

なお、国立循環器病研究センターのデータによると、入院後30日以内の死亡率は、脳梗塞は4.4%、脳内出血は16.0%、くも膜下出血は26.6%です。

〇4 .糖尿病は、虚血性心疾患の危険因子である。

→正解です。

心筋梗塞や狭症などの虚血性心疾患や、脳卒中などの血管障害の原因となる動脈硬化を起こす要因を危険因子(リスクファクター)と呼びますが、危険因子には、糖尿病、高血圧、高脂症、肥満、喫煙、ストレス、性差(男性)、加齢などがあげられます。

✕5 .non−HDLコレステロール低値は、虚血性心疾患の危険因子である。

→誤りです。

non−HDLコレステロール低値は、虚血性心疾患の危険因子ではありません。

虚血性心疾患の3大危険因子は、喫煙・LDLコレステロールの高値・高血圧です。

また、メタボリックシンドロームも危険因子の1つです。

よって、正しい文章にすると

「non−HDLコレステロール高値は、虚血性心疾患の危険因子である。」 です。

付箋メモを残すことが出来ます。
5

正答は【4】です。

循環器疾患について、復習をしましょう。

1.×

Ⅰ度高血圧は、「収縮期血圧140−159mmHgかつ/または拡張期血圧90−99mmHg」と定義されています。

2.×

くも膜下出血は、脳血管疾患の1つです。脳血管疾患とは、脳出血、脳梗塞、くも真っ赤出血など、脳血管に起こる疾病の総称です。脳血管疾患の死亡率は、1965年をピークに順調に減少しています。

3.×

男女ともに、1975年頃より、脳梗塞が脳内出血を上回っています。

4.

糖尿病以外に、脂質異常症、高血圧、喫煙、加齢なども、虚血性心疾患の危険因子です。

5.×

non−HDLコレステロールは、170mg/dL以上で脂質異常症と診断されます。そのため、この値が高値であるほど、虚血性心疾患の危険因子となります。

2

この問題は、循環器疾患に関する記述です。

日本高血圧学会や日本動脈硬化学会、日本脳卒中学会、日本循環器学会などのガイドラインを参考に問題を見ていきましょう。

選択肢1. Ⅰ度高血圧は、「収縮期血圧130−139mmHgかつ/または拡張期血圧80−89mmHg」と定義されている。

× Ⅰ度高血圧は、「収縮期血圧130-139mmHgかつ/または拡張期血圧80ー89mmHg」と定義されていません

「高血圧ガイドライン2019」による診察室血圧は、以下のように定義されています。

・Ⅰ度高血圧は、「収縮期血圧140-159mmHgかつ/または拡張期血圧90-99mmHg

・高値血圧は、「収縮期血圧130-139mmHgかつ/または拡張期血圧80-89mmHg

選択肢2. くも膜下出血は、脳内出血の1つである。

× クモ膜下出血は、脳内出血の1つではありません

脳血管疾患(脳卒中)には、血管が詰まるタイプ(脳梗塞)と血管が破れるタイプ(出血性脳卒中)があります。

血管が破れるタイプの出血性脳卒中には、「脳内出血」と「くも膜下出血」があります。

くも膜下出血は、脳を包む膜の間(クモ膜下腔)の出血なので、脳内出血の1つではありません。

選択肢3. 最近10年間の死亡率は、脳内出血が脳梗塞を上回っている。

× 死亡率は、脳梗塞が脳内出血を上回っています。

背景には、食習慣の変化(脂肪摂取量の増加、減塩の習慣など)が考えられています。

選択肢4. 糖尿病は、虚血性心疾患の危険因子である。

〇 糖尿病は、虚血性心疾患の危険因子です。

虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)の危険因子として、糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満、喫煙、ストレス、男性、加齢などがあります。

選択肢5. non−HDLコレステロール低値は、虚血性心疾患の危険因子である。

× non- HDLコレステロール低値は、虚血性心疾患の危険因子ではありません

nonー HDLコレステロールは、総コレステロールからHDLコレステロール(善玉コレステロールと一般的にいわれています)を引いた値のことです。

nonー HDLコレステロールが高値の場合、虚血性心疾患を起こしやすい状態といえます。

まとめ

循環器疾患の「用語や診断基準、どのような病気なのか」ということが分かると解答できる問題が多いので、復習しましょう。

0

日本高血圧学会や日本動脈硬化学会、日本脳卒中学会、日本循環器学会などのガイドラインを確認するようにしましょう。

選択肢1. Ⅰ度高血圧は、「収縮期血圧130−139mmHgかつ/または拡張期血圧80−89mmHg」と定義されている。

高血圧治療ガイドラインによれば、Ⅰ度高血圧は、「収縮期血圧 140 – 159 mmHg かつ/または拡張期血圧 90 – 99mmHg」と定義されています。

選択肢2. くも膜下出血は、脳内出血の1つである。

くも膜下出血は、くも膜下腔への出血です。

選択肢3. 最近10年間の死亡率は、脳内出血が脳梗塞を上回っている。

最近 10 年間の死亡率は、脳内出血(25.9%)が脳梗塞(46.1%)を下回っています。

選択肢4. 糖尿病は、虚血性心疾患の危険因子である。

正解です。

選択肢5. non−HDLコレステロール低値は、虚血性心疾患の危険因子である。

non-HDL コレステロール高値になることで、虚血性心疾患の危険因子である。

まとめ

日本高血圧学会や日本動脈硬化学会、日本脳卒中学会、日本循環器学会などのガイドラインを確認するようにしましょう。

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