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管理栄養士の過去問 第36回 午前の部 問9

問題

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わが国のがん(悪性新生物)に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
   1 .
2000年以降、がんの年齢調整死亡率は増加傾向にある。
   2 .
全国がん登録は、がん死亡の全数把握を目的としている。
   3 .
健康増進法に基づいて実施されるがん検診は、都道府県の事業である。
   4 .
2019年国民生活基礎調査によると、乳がん検診の受診率は60%を超えた。
   5 .
都道府県は、がん対策推進計画を策定しなければならない。
( 第36回 管理栄養士国家試験 午前の部 問9 )
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この過去問の解説 (4件)

28

✕1 .2000年以降、がんの年齢調整死亡率は増加傾向にある。

→誤りです。

がんの罹患率死亡数は、人口の高齢化を主な要因としてともに増加を続けていますが、がんの年齢調整死亡率は1990年半ばをピークに減少しています。

✕2 .全国がん登録は、がん死亡の全数把握を目的としている。

→誤りです。

がんの全数把握ではなく、がんのより正確なデータ収集を目的としています。

2016年1月以前は都道府県ごとにがんのデータを収集していたのですが、すべてのがん患者のデータを正確に把握することが難しいため、全国がん登録というシステムがつくられました。

✕3 .健康増進法に基づいて実施されるがん検診は、都道府県の事業である。

→誤りです。

健康増進法に基づいて実施されるがん検診は、都道府県の事業ではなく、市町村の事業です。

✕4 .2019年国民生活基礎調査によると、乳がん検診の受診率は60%を超えた。

→誤りです。

2019年国民生活基礎調査によると、乳がん検診の受診率は50%以下にとどまっています。

ちなみに、子宮(頸)がん受診率も50%以下でした。

〇5 .都道府県は、がん対策推進計画を策定しなければならない。

→正解です。

ん対策を総合的かつ計画的に推進するため、都道府県は、「がん対策基本法(平成18年法律第98号)」第12条に基づき、都道府県ん対策推進計画」の策定が義務づけられており、がの予防の推進など必要な施策を講ずるものとされています。

付箋メモを残すことが出来ます。
5

正答は【5】です。

悪性新生物について、復習をしましょう。がんは、日本人の死因の第1位で、総死亡の約30%を占めています。

1.×

死因順位は、全体で悪性新生物、心疾患、老衰、脳血管疾患、肺炎の順ですが、年齢調整死亡率は、男女ともに「減少傾向」です。

2.×

全国がん登録とは、がんの罹患(病気にかかること)や転機(最終的にどうなったか)という状況を登録・把握し、分析する仕組みです。そのため、がん死亡の全数把握を目的とするのではなく、がんの患者数や罹患率・生存率、治療効果の把握など、がん対策の基礎となるデータを把握し、がん対策を推進することを目的としています。

3.×

がん検診は、都道府県ではなく、「市町村」が実施しています。

4.×

乳がん検診の受診率は43.7%です。その他のがん検診も、60%を超えているものはありません。

5.

2006年に成立した「がん対策基本法」は、国が「がん対策推進基本計画」を策定し、都道府県が「都道府県がん対策推進計画」を作成することで、がん対策を計画的、総合的に推進することを定めた法律です。

1

わが国は高齢化が進み、がんの死亡数は増えています。

がんに関する用語に留意し、質問に答えましょう。

【用語】

・年齢調整死亡率の傾向

・全国がん登録

・がん検診

・乳がん検診の受診率

・がん対策推進計画

選択肢1. 2000年以降、がんの年齢調整死亡率は増加傾向にある。

× がんの年齢調整死亡率は1990年代後半から減少傾向にあります

【年齢調整死亡率とは】

年齢構成の異なる集団の死亡状況の比較ができるように年齢構成を調整した死亡率のことです。

選択肢2. 全国がん登録は、がん死亡の全数把握を目的としている。

× 「全国がん登録」の目的は、日本でがんと診断されたすべての人の情報をまとめて管理することで、正確ながん情報を効率的にまとめ、すばやく公表できるようにすることです。

選択肢3. 健康増進法に基づいて実施されるがん検診は、都道府県の事業である。

× がん検診は、健康増進法に基づく健康増進事業として、市町村が実施しています。

選択肢4. 2019年国民生活基礎調査によると、乳がん検診の受診率は60%を超えた。

× 乳がん検診の受診率は47.4%です。

選択肢5. 都道府県は、がん対策推進計画を策定しなければならない。

〇 都道府県は、「がん対策基本法」に基づき、がん対策推進計画の策定が義務づけられています。

まとめ

わが国のがんに関する対策を、多方面から復習しておきましょう。

-1

現在、日本のがんの死亡数は増えています。死亡数の順位も変わってきているので確認するようにしましょう。

がんに関する用語に留意し、質問に答えましょう。

選択肢1. 2000年以降、がんの年齢調整死亡率は増加傾向にある。

全癌の男女を合わせた年齢調整死亡率は、1960年代に微増、その後1990年代前半まで微減し、1990年代後半から減少です。

選択肢2. 全国がん登録は、がん死亡の全数把握を目的としている。

全国がん登録は、がんの全数把握を目的としています。

選択肢3. 健康増進法に基づいて実施されるがん検診は、都道府県の事業である。

市町村の事業です。

選択肢4. 2019年国民生活基礎調査によると、乳がん検診の受診率は60%を超えた。

2019 年国民生活基礎調査によると、乳がん検診の受診率は47.4%である。

選択肢5. 都道府県は、がん対策推進計画を策定しなければならない。

正解です。

まとめ

現在、日本のがんの死亡数は増えています。死亡数の順位も変わってきているので確認するようにしましょう。

がんに関する用語に留意し、質問に答えましょう。

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