管理栄養士の過去問
第36回
午前の部 問27

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問題

第36回 管理栄養士国家試験 午前の部 問27 (訂正依頼・報告はこちら)

消化器系に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 味覚は、三叉神経により伝えられる。
  • 食道は、分節運動により食べ物を胃に運ぶ。
  • 胃酸分泌は、セクレチンにより促進される。
  • 胆汁酸は、主に回腸で吸収される。
  • 排便の中枢は、腰髄にある。

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この過去問の解説 (4件)

01

✕1 .味覚は、三叉神経により伝えられる。

→誤りです。

味覚は、舌の前3分の2が顔面神経、後ろ3分の1が舌咽神経により伝えられています。

三叉神経は咀嚼や歯の痛みの伝達に関わる神経です。

✕2 .食道は、分節運動により食べ物を胃に運ぶ。

→誤りです。

分節運動は小腸で行われます。

一定の間隔で腸管が収縮してくびれ、多数の分節に分けたようになるのが特徴です。

胃は、蠕動運動 によって食物をすりつぶします。

✕3 .胃酸分泌は、セクレチンにより促進される。

→誤りです。

胃酸分泌を促進させるのはガストリンです。

セクレチンは、膵液分泌を促進させ、胃酸分泌を抑制します

〇4 .胆汁酸は、主に回腸で吸収される。

→正解です。

胆汁酸は、胆嚢から胆汁と共に十二指腸へ分泌され回腸から吸収されます。

門脈を経て肝臓に回収され、再利用されます。

✕5 .排便の中枢は、腰髄にある。

→誤りです。

直腸に便がやってきたという情報は仙髄排便中枢に伝わります。

排便中枢に伝わることで、便を送り出す働きが強くなります。

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02

正答は【4】です。

1.×

味覚は、三叉神経ではなく、「顔面神経と舌咽神経」により伝えられます。

2.×

食道は、「蠕動運動(不随意運動)」により、食べ物を胃に送ります。

3.×

胃液の分泌を促進するホルモンは、「ガストリン」です。セクレチンは、胃酸の分泌を「抑制」します。

4.

胆汁酸の大部分は、回腸末端から再吸収されて、門脈経由で肝臓に戻ります(腸肝循環)。

5.×

排便の中枢は、腰髄ではなく、「仙髄」にあります。

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03

口腔、食道、胃、小腸、大腸、肛門などそれぞれのホルモン、どのような神経が関わっているのか確認しましょう。

選択肢1. 味覚は、三叉神経により伝えられる。

味覚は、顔面神経(舌の前方3分の2)と迷走神経(舌の後方2分の1)により伝えられます。

選択肢2. 食道は、分節運動により食べ物を胃に運ぶ。

腸は、分節運動により食べ物と消化液を混ぜ合わせながら、食べ物を移動させます。

選択肢3. 胃酸分泌は、セクレチンにより促進される。

胃酸分泌は、ガストリンにより促進される。セクレチンは、胃液の分泌を抑制します。

選択肢4. 胆汁酸は、主に回腸で吸収される。

正解です。

選択肢5. 排便の中枢は、腰髄にある。

排便の中枢は、脊髄(仙髄)にあります。

まとめ

口腔、食道、胃、小腸、大腸、肛門などそれぞれのホルモン、どのような神経が関わっているのか確認しましょう。

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04

消化器は、口から肛門まで続く器官です。

口腔、食道、胃、小腸、大腸、肛門などが含まれます。

では、問題をみていきましょう。

選択肢1. 味覚は、三叉神経により伝えられる。

× 味覚は、顔面神経と舌神経により伝えられます

・三叉神経は、顔の感覚を脳に伝える末梢神経のひとつです。

選択肢2. 食道は、分節運動により食べ物を胃に運ぶ。

× 食道は、蠕動運動により食べ物を胃に運びます。

・分節運動は、小腸でみられる運動です。  

選択肢3. 胃酸分泌は、セクレチンにより促進される。

× 胃酸分泌は、セクレチンにより抑制されます

・胃酸分泌を促進するホルモンはガストリンです。

選択肢4. 胆汁酸は、主に回腸で吸収される。

〇 胆汁酸は、主に回腸で吸収されます。

このことを、腸管循環といいます。

選択肢5. 排便の中枢は、腰髄にある。

× 排便の中枢は、仙髄にあります。

・腰髄は、腰から下の運動や感覚を司っています。

まとめ

消化器系の運動、ホルモン、吸収などについての問題でした。復習しましょう。

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