管理栄養士の過去問
第36回
午前の部 問32

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問題

第36回 管理栄養士国家試験 午前の部 問32 (訂正依頼・報告はこちら)

腎臓に作用するホルモンに関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • バソプレシンは、水の再吸収を抑制する。
  • カルシトニンは、カルシウムの再吸収を促進する。
  • 副甲状腺ホルモン(PTH)は、カルシウムの再吸収を促進する。
  • 心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)は、ナトリウムの再吸収を促進する。
  • アルドステロンは、カリウムの再吸収を促進する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正答は【3】です。

1.×

バソプレシンは、腎臓の集合管に作用して水の再吸収を「促進」し、尿量を減少させます。

2.×

カルシトニンは、破骨細胞の活性化を低下させ、骨吸収(カルシウムの吸収)を「抑制」します。

3.

副甲状腺ホルモンは、腎臓におけるカルシウム再吸収を促進することにより、血漿カルシウム濃度を上昇させます。

4.×

心房性ナトリウム利尿ペプチドは、集合管におけるNa+の再吸収を「抑制」し、Na+の排泄を増加させます。

5.×

アルドステロンは、集合管に作用して「Na」の再吸収を促進します。

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02

腎臓に作用するホルモンに関する記述です。

問題をみていきましょう。

選択肢1. バソプレシンは、水の再吸収を抑制する。

× バソプレシンは、水の再吸収を促進します。

・バソプレシンは、抗利尿ホルモンで、尿を濃くして尿量を減らす作用を持ちます。

選択肢2. カルシトニンは、カルシウムの再吸収を促進する。

× カルシトニンは、骨からのカルシウムの放出(骨吸収)を抑制します。

・腎臓でのカルシウムの再吸収を低下させます。

選択肢3. 副甲状腺ホルモン(PTH)は、カルシウムの再吸収を促進する。

〇 副甲状腺ホルモン(PTH)は、カルシウムの再吸収を促進します。

・副甲状腺ホルモンとカルトシニンが協力して血中カルシウム濃度を維持しています。

選択肢4. 心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)は、ナトリウムの再吸収を促進する。

× 心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)は、ナトリウムの排泄を促進します。

・体液量が増加すると右心房からANPが分泌します。

・腎臓に作用してナトリウムの排泄を促進します。

選択肢5. アルドステロンは、カリウムの再吸収を促進する。

× アルドステロンは、カリウムの排泄を促進します。

・アルドステロンは、副腎から分泌されるホルモンで、塩や水の調整を行う働きがあります。

・腎臓でナトリウムの再吸収が亢進し、代わりにカリウムの排泄が進みます。

まとめ

腎臓に作用するホルモンは、カリウム、ナトリウム、カルシウム、水分量を調節しています。基本的な作用なので、しっかりと覚えましょう。

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03

分泌部位、刺激ホルモンの部位を確認しておきましょう。

選択肢1. バソプレシンは、水の再吸収を抑制する。

バソプレシンは、水の再吸収を促進します。

選択肢2. カルシトニンは、カルシウムの再吸収を促進する。

カルシトニンは、カルシウムの骨吸収を促進します。

選択肢3. 副甲状腺ホルモン(PTH)は、カルシウムの再吸収を促進する。

正解です。

選択肢4. 心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)は、ナトリウムの再吸収を促進する。

心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)は、ナトリウムの排出を促進します。

選択肢5. アルドステロンは、カリウムの再吸収を促進する。

アルドステロンは、カリウムの排出を促進します。

まとめ

分泌部位、刺激ホルモンの部位を確認しておきましょう。

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