管理栄養士の過去問
第36回
午前の部 問61
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問題
第36回 管理栄養士国家試験 午前の部 問61 (訂正依頼・報告はこちら)
発酵食品とその製造に関わる微生物の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- ワイン ―――― 枯草菌
- ビール ―――― 麦角菌
- 食酢 ――――― 乳酸菌
- 糸引き納豆 ―― 酵母
- 味噌 ――――― こうじかび
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この過去問の解説 (4件)
01
正解は 5 です。
コウジカビ(麹菌)は味噌だけでなく、醤油、みりん、米酢、日本酒、漬け物など、日本由来の発酵調味料や発酵食品の多くに用いられています。
1:ワインは酵母によってブドウ果汁を発酵させて造っています。
枯草菌は稲わらなどによく存在しますが、この枯草菌の一種が納豆菌です。
2:ビールはビール酵母によって作られます。
3:食酢は麹を用いた後、酢酸菌によって発酵させます。
4:糸引き納豆は1の解説の通り、枯草菌の一種である納豆菌によって作られます。
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02
枯草菌の一部が納豆を作る納豆菌です。
麦角菌は稲の病気の原因となる菌です。
乳酸菌はヨーグルトなどの乳製品を作り出す菌です。
酵母はアルコールを作り出す、パンを焼く際のイーストなどのもとです。
コウジカビは味噌、醤油など日本独特の発酵食品を作り出す働きを持ちます。
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03
発酵食品が利用する微生物には「カビ」「酵母」「細菌」の3種類があります。
ワインの微生物は酵母です。
ワインは酵母によってブドウ果汁に含まれる糖を分解して、炭酸ガスとアルコールを生成します。
ビールの微生物は酵母です。
ビールの主原料となる麦芽とホップ、水をもとに造られる麦汁の糖分を、アルコールと炭酸ガスに分解する働きをします。
食酢の微生物は酢酸菌です。
アルコールを酢酸に変えるはたらきがあります。
糸引き納豆の微生物は納豆菌です。
蒸した大豆に納豆菌を付着させることで糸引き納豆ができます。
正しいです。
酵母菌はブドウ糖などをアルコールと二酸化炭素に分解し、アルコールと脂肪酸がエステル結合してみそ特有の香りを作り出します。
発酵食品に用いられる微生物について理解しておきましょう。
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04
発酵食品は微生物の働きと関係があります。
ワインは、酵母によってブドウ果汁を発酵させて造るお酒です。
枯草菌は、枯れた稲わらに多く存在します。
枯草菌は土壌細菌で有害微生物の増殖を抑制します。
果物の糖度を高める働きがあります。
ビールは、酵母によって造られるお酒です。
特に「ビール酵母」と呼ばれます。
麦角菌は、主にイネ科の穀物に寄生する菌の一種です。
麦角菌はアルカロイドを生成するため、人体に入ると循環器系や神経系に悪影響を及ぼします。
食酢は、酢酸菌によって作られます。
アルコールを酢酸に変える働きをします。
乳酸菌は糖を分解して作られ、腸内環境を整える働きがあります。
ヨーグルトやキムチ、味噌などの発酵食品には、乳酸菌が豊富に含まれています。
糸引き納豆は納豆菌によって作られます。
納豆菌は田んぼや畑、枯れ草などに存在し、稲わらに多く生息しています。
酵母には、食品に含まれる糖質をアルコールと炭酸ガスに分解する働きがあります。
納豆や日本酒、醤油などの多くの食品に利用されています。
正しい組み合わせです。
味噌は麹菌(こうじかび)によってつくられます。
大豆に麹と食塩を加えて発酵、熟成させた調味料です。
発酵食品とは、微生物の働きによって食材の味や栄養価が高められている食材です。
どのような働きによって食品が作られるか、理解を深めましょう。
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