管理栄養士の過去問
第36回
午前の部 問78
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問題
第36回 管理栄養士国家試験 午前の部 問78 (訂正依頼・報告はこちら)
カルシウムとリンに関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 体内カルシウムの約10%は、血液中に存在する。
- 血中カルシウム濃度の低下は、骨吸収を抑制する。
- カルシウムの小腸での吸収は、リンにより促進される。
- リンは、体内に最も多く存在するミネラルである。
- リンは、核酸の構成成分である。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は 5 です。
核酸を構成するヌクレオチドはリン酸と五炭糖、塩基からなっています。
塩基にはアデニン(A)、グアニン(G)、チミン(T)、シトシン(C)
の四種類があります。
1:体内カルシウムの99%が骨や歯に存在します。
残りの1%が血液や細胞等に含まれているので、
血液中に存在する体内カルシウムは1%以下となります。
2:血中カルシウム濃度が低下すると骨からカルシウムを取り出し(骨吸収)、
血中カルシウム濃度を一定に保ちます。
よって、血中カルシウム濃度の低下は骨吸収を促進します。
3:カルシウムの小腸での吸収はビタミンDにより促進されます。
4:体内に最も多く存在するミネラルはカルシウムです。
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02
カルシウムとリンについて理解を深めましょう。
体内カルシウムの約1%は、血液中に存在します。
体内カルシウムのほとんどは、骨や歯に存在します。
血中カルシウムの低下は、骨吸収を促進させます。
血中カルシウムの低下は、副甲状腺の異常や食事、腎疾患、特定の薬剤などが原因で発生します。
カルシウムの小腸での吸収は、リンによって抑制されます。
カルシウムの吸収を促進する成分には、ビタミンD、乳糖、カゼイン、リジンなどがあります。
体内に最も多く存在するミネラルはカルシウムです。
正しいです。
リンは、核酸の構成成分です。
核酸にはDNAとRNAがあり、塩基、糖、リン酸が結合したヌクレオチドを構成成分としています。
カルシウムとリンの働きをよく理解し、それぞれの特徴を覚えておきましょう。
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03
リンはカルシウムの働きを助け、骨や歯の成分となります。
リンの摂取量が不足すると骨軟化症やくる病など、骨が形成抑制されます。
体内カルシウムの約1%は、血液中に存在します。
残りの99%は骨や歯に存在します。
血中カルシウム濃度の低下は、骨吸収を促進します。
原因として腎臓でのカルシウムの再吸収を促す副甲状腺ホルモンの分泌の低下や腸管でのカルシウムの吸収を促すビタミンDの欠乏などがあります。
カルシウムの小腸での吸収は、リンにより抑制されます。
カルシウムは体内に最も多く存在するミネラルです。
正しいです。
リンはたんぱく質や脂質、糖質などと結合し、細胞膜のリン脂質として核酸の構成成分として様々な細胞に存在しています。
カルシウムとリンの関係性について理解しておきましょう。
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