管理栄養士の過去問
第36回
午前の部 問77
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問題
第36回 管理栄養士国家試験 午前の部 問77 (訂正依頼・報告はこちら)
水溶性ビタミンに関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- ビタミンB1の要求量は、たんぱく質摂取量に比例する。
- ビタミンB2の補酵素型は、ピリドキサールリン酸である。
- ビタミンB12は、分子内にモリブデンを含有する。
- 葉酸は、核酸合成に必要である。
- ビオチンの吸収は、アビジンにより促進される。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は 4 です。
葉酸は核酸合成に関わるだけでなく、赤血球の生成にも関わります。
また、妊娠初期の葉酸の摂取が胎児神経管閉鎖障害発症予防に対して、
重要な役割を果たしています。
よって妊娠初期からの葉酸の継続的な摂取が推奨されています。
1:たんぱく質摂取量に比例するビタミンはB6です。
ビタミンB6は食品中たんぱく質代謝に関わります。
2:ビタミンB6の補酵素型がピリドキサールリン酸です。
3:ビタミンB12は分子内にコバルトを含有します。
5:ビオチンの吸収はアビジンにより阻害されます。
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02
水溶性ビタミンについて理解を深めましょう。
ビタミンB1はエネルギー産生に関与します。
糖質を多く摂る人や、よく運動をする人は、エネルギー産生が盛んなため、ビタミンBの要求量は多くなります。
ビタミンB2の補酵素は、リボフラビンです。
ビタミンB12は、コバルトを含有します。
正しいです。
葉酸は、核酸合成に必要です。
葉酸は、DNAの合成に必要な栄養素です。
ビオチンの吸収は、アビジンによって阻害されます。
アビジンがビオチンと結びつくことによって、ビオチンの働きを無効にしてしまいます。
ビタミンには、様々な種類と働きがあります。
それぞれの特徴を理解しましょう。
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03
水溶性ビタミンには、ビタミンCとB群があり、熱に弱く過剰に摂取した場合には尿中に排出されるなどの性質があります。
ビタミンB6の要求量はたんぱく質摂取量に比例します。
たんぱく質の分解と合成の過程で使用される酵素を助ける補酵素として働きます。
ビタミンB2の補酵素型は、リボフラビンです。
ビタミンB2は皮膚・粘膜を正常に保つ作用やエネルギー代謝に関与します。
ビタミンB12は、分子内にコバルトを含有します。
ビタミンB12は、酵素の働きを助ける補酵素として、アミノ酸や脂質などの代謝にかかわります。
正しいです。
タンパク質の合成や核酸(DNA、RNA)の合成に補酵素として働きます。
ビオチンの吸収は、アビジンにより抑制されます。
卵白に含まれているアビジンは、ビオチンと強く結合して消化管でのビオチンの吸収を阻害します。
水溶性ビタミンのそれぞれの特徴を理解しておきましょう。
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