管理栄養士の過去問
第36回
午前の部 問80
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問題
第36回 管理栄養士国家試験 午前の部 問80 (訂正依頼・報告はこちら)
電解質に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 電解質の分布は、細胞外液と細胞内液で同じである。
- 血液のpHは、炭酸・重炭酸緩衝系によって調節されている。
- 血液のpHは、6.35~6.45の範囲に調節されている。
- アルカローシスは、血液が正常範囲から酸性に傾く状態である。
- 血中ナトリウム濃度の上昇は、血漿浸透圧を低下させる。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は 2 です。
血液のpHは様々な緩衝系によって保たれていますが、
その中でも炭酸・重炭酸緩衝系が大きな役割を担っています。
1:細胞内液と細胞外液とでは電解質の分布は異なります。
細胞内外液の主な電解質としては
細胞内液・・・カリウム(K+)やリン酸(HPO42-)
細胞外液・・・ナトリウム(Na+)やクロール(Cl-)
です。
3:血液のpHは7.35~7.45の範囲で調整されています。
4:血液が正常範囲からアルカリ性に傾く状態をアルカローシス、
正常範囲から酸性に傾く状態をアシドーシスといいます。
5:血中ナトリウム濃度の上昇は、血漿浸透圧を上昇させます。
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02
電解質について理解を深めましょう。
電解質の分布は、細胞外液と細胞内液では異なります。
体重の約60%が水分ですが、そのうち細胞内液が40%、細胞外液が20%存在します。
正しいです。
血液のphは、炭酸水素イオン濃度と動脈血の二酸化炭素濃度圧によって決まります。
肺と腎臓で調整されています。
人間の血液はph7.35〜7.45の弱アルカリ性に保たれています。
人間の血液はph7.35〜7.45の弱アルカリ性に保たれています。
血液が正常範囲から酸性に傾く状態を、代謝性アシドーシスといいます。
アルカローシスは血液のアルカリ性度が高いことを言います。
血中ナトリウム濃度の上昇は、血漿浸透圧を上昇させます。
血液中の濃度や、phについて理解を深めましょう。
正常値を把握し、異常値となったときにどのような状態になるか、覚えておきましょう。
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03
低張性脱水:細胞外液のナトリウムが減少し、血液濃度が低下した状態です。
水分は、血液濃度を上げるため、細胞外から細胞内へ移行します。
高張性脱水:細胞外液の水が減少し、血液濃度が高くなった状態です。
水分は、血液濃度を下げるため、細胞内から細胞外へ移行します。
電解質の分布は、40%は 細胞内液 として、20%は細胞外液として分布しています。加えて細胞外液 の15%が間質液、5%が血液(血漿)に存在します。
正しいです。
血液中の最も重要なpH緩衝系は、炭酸と重炭酸イオンで構成されています。
血液のpHは7.35~7.45の範囲に調節されています。
通常、血液のpH値を7.40辺りを維持しています。
アルカローシスは、血液が正常範囲からアルカリ性に傾く状態です。
過呼吸により二酸化炭素が大量に失われた時などにアルカローシスとなります。
血中ナトリウム濃度の上昇は、血漿浸透圧を上昇させます。
高ナトリウム血症の原因となります。
電解質について理解しておきましょう。
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