管理栄養士の過去問
第36回
午前の部 問81
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問題
第36回 管理栄養士国家試験 午前の部 問81 (訂正依頼・報告はこちら)
エネルギー代謝に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1日当たりのエネルギー消費量は、基礎代謝より食事誘発性熱産生(DIT)によるものが多い。
- 食事誘発性熱産生(DIT)量は、糖質で100kcalを摂取した時より、たんぱく質で100kcalを摂取した時の方が多い。
- 食事誘発性熱産生(DIT)により発生したエネルギーは、筋肉の運動に利用される。
- 安静時における単位重量当たりのエネルギー消費量は、骨格筋より脂肪組織が多い。
- 単位重量当たりに産生される熱エネルギー量は、褐色脂肪組織より白色脂肪組織が多い。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は 2 です。
食事誘発性熱産生(DIT)量は、摂取する栄養素によって消費量が異なります。
たんぱく質のみを摂取したときは、摂取エネルギーの約30%が消費されます。
対して糖質のみの場合は約6%、脂質のみの場合は約4%であり、
たんぱく質のみを摂取した場合が一番多くなることが分かります。
1:一日のエネルギー消費量は【基礎代謝】、【身体活動による代謝】、
【食事誘発性熱産生(DIT)】の3つに分けられます。
全エネルギー消費量のうち約60%が基礎代謝で一番多く、
30%が身体活動による代謝、10%が食事誘発性熱産生となります。
3:.食事誘発性熱産生(DIT)によって発生したエネルギーは、
摂取した食事の消化吸収などに利用されます。
4:安静時における単位重量当たりのエネルギー消費量は、
脂肪組織より骨格筋のほうが多いです。
5:褐色脂肪細胞は、脂肪を燃焼し熱を産生する特徴的な働きをしています。
よって白色脂肪細胞より産生される熱エネルギー量が多くなります。
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02
エネルギー代謝について理解を深めましょう。
エネルギー代謝とは、栄養素が合成・分解されていく過程のことを指します。
エネルギー代謝には、「基礎代謝」「活動代謝」「食事誘発性熱代謝」があります。
1日当たりのエネルギー消費量は、食事誘発性熱産生より、基礎代謝によるものが多いです。
正しいです。
食事誘発性熱産生量は、たんぱく質 > 糖質 > 脂質の順で多いです。
よって、糖質で100kcalを摂取した時より、たんぱく質で100kcalを摂取した時の方が多くなります。
食事誘発性熱産生(DIT)により発生したエネルギーは、体温の維持に利用されます。
安静時における単位重量当たりのエネルギー消費量は、脂肪組織より骨格筋の方が多いです。
単位重量当たりに産生される熱エネルギー量は、白色脂肪組織より褐色脂肪組織の方が多いです。
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03
エネルギー代謝は糖質・脂質・タンパク質(アミノ酸)からエネルギーを産生する工程をいいます。
1日当たりのエネルギー消費量は、基礎代謝より食事誘発性熱産生(DIT)によるものが少ないです。基礎代謝量:活動時代謝量:食事誘発性熱産生=6:3:1の割合です。
正しいです。
たんぱく質摂取時は30%、糖質摂取時は6%、脂質摂取時は4%です。
食事誘発性熱産生(DIT)により発生したエネルギーは体温の維持に利用されます。
安静時における単位重量当たりのエネルギー消費量は、骨格筋より脂肪組織が少ないです。
骨格筋は約20%、脂肪組織は約4%を占めます。
単位重量当たりに産生される熱エネルギー量は、褐色脂肪組織より白色脂肪組織が少ないです。
体内の脂肪組織の大半は白色脂肪組織で構成されています。
エネルギー代謝について理解しておきましょう。
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