管理栄養士の過去問
第36回
午前の部 問86
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問題
第36回 管理栄養士国家試験 午前の部 問86 (訂正依頼・報告はこちら)
加齢に伴う体水分量の変化とその調整に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 体重に対する細胞外液量の割合は、新生児が成人より高い。
- 体重に対する細胞内液量の割合は、高齢者が成人より高い。
- 体重1kg当たりの不感蒸泄量は、乳児が成人より少ない。
- 体重1kg当たりの水分必要量は、幼児が成人より少ない。
- 口渇感は、高齢者が成人より鋭敏である。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は 1 です。
細胞外液とは血液、リンパ液、消化液などが挙げられます。
細胞内液に比べて、細胞外液のほうが暑さなどの環境によって水分量が変動しやすいです。
体重に対する体内の水は大人は60%のうち40%が細胞内液で、
細胞外液は20%とされています。
それに対して新生児は、細胞内液が80%のうちの35%で、
45%が細胞外液とされているので、体重に対する細胞外液量の割合は、新生児が成人より高いです。
よって新生児のほうが脱水を起こしやすいので注意が必要です。
2:体重に対する細胞内液量の割合は、高齢者が成人より低いです。
高齢者:約30%、成人:約40%
3:不感蒸泄とは、発汗以外の皮膚および呼気からの水分喪失のことです。
体重1kg当たりの不感蒸泄量は、乳児が成人より多いです。
4:体重1kg当たりの水分必要量は、幼児が成人より多いです。
5:口渇感は、高齢者が成人より鈍感です。
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02
加齢によって、体内では様々な変化が起こります。
ライフステージごとに起こる変化について理解を深めましょう。
正しいです。
体重に対する細胞外液量の割合は、新生児の方が成人より高いです。
細胞外液量は、新生児が約40%、乳児が約30%、成人以降では約20%です。
体重に対する細胞内液量の割合は、高齢者の方が成人より低いです。
細胞内液量は、新生児から成人までが約40%、高齢者は約30%です。
体重1kg当たりの不感蒸泄量は、乳児の方が成人より多いです。
不感蒸泄量は、乳児は約50ml/kg/日、成人は約5ml/kg/日です。
体重1kg当たりの水分必要量は、幼児の方が成人より多いです。
体液の比率は乳児が最も多く、年齢と共に減少していきます。
口渇感は、高齢者の方が成人より鈍感です。
脱水を引き起こす可能性が高いため、口渇感を感じてからではなく、意識的に水分を摂取する必要があります。
人間の体内水分量は、年齢と共に減少していきます。
それぞれの特徴を理解しておきましょう。
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03
ひとはからだの体重の約60%は水分でできています。
成人男性で体重の60%、新生児で約80%が水分を占めています。
正しいです。
新生児の細胞外液量の割合は成人の2倍の約 40%あります。
体重に対する細胞内液量の割合は、高齢者が成人より減少します。
体重1kg当たりの不感蒸泄量は、乳児が成人より多いです。
年齢が若いほどからだの水分の割合は多いため不感蒸泄量も多くなります。
体重1kg当たりの水分必要量は、幼児が成人より多いです。
年齢が若いほどからだの水分の割合は多くなるため水分必要量も増えます。
口渇感は、高齢者が成人より鈍くなります。
高齢者は感覚機能の衰えにより喉の渇きも感じにくくなるためです。
加齢に伴う体水分量の変化や調整の仕組みについて理解しておきましょう。
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