管理栄養士の過去問
第36回
午前の部 問88
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問題
第36回 管理栄養士国家試験 午前の部 問88 (訂正依頼・報告はこちら)
授乳期の母体の生理的特徴に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- エネルギー必要量は、非妊娠時に比べ低下する。
- 血中プロゲステロン濃度は、妊娠期に比べ上昇する。
- プロラクチンは、分娩後の子宮収縮を促す。
- 吸啜刺激は、オキシトシン分泌を促進する。
- 尿中カルシウム排泄量は、非妊娠時に比べ増加する。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は 4 です。
オキシトシンは下垂体後葉から分泌されるホルモンです。
オキシトシンの主な作用としては母乳の放出、
産後の子宮収縮促進などが挙げられます。
産後授乳による吸啜刺激によって分泌を促進されます。
1:母乳産生によるエネルギーが必要となるので、
エネルギー必要量は増加します。
2:プロゲステロンやエストロゲンといった妊娠維持に必要なホルモンは
妊娠中に血中濃度が上昇しますが、産後は血中濃度が低下します。
3:プロラクチンは分娩後分泌量が増加し、母乳生産を促します。
分娩後の子宮収縮は上記の通りオキシトシンによって促されます。
5:尿中カルシウム排泄量は、非妊娠時に比べ減少します。
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02
授乳していない時に比べ、授乳期は様々な変化があります。
特徴を理解しましょう。
エネルギー必要量は、非妊娠時に比べ増加します。
授乳中は母乳生成のため、非妊娠時に比べ多くのエネルギーを必要とします。
血中プロゲステロン濃度は、妊娠期に比べ低下します。
プロゲステロンには、子宮内膜を整え、基礎体温を上げる働きがあります。
妊娠中は分泌量が増加し、分娩後に分泌が抑制され、乳汁分泌が始まります。
プロラクチンは、分娩後の乳汁産生を促します。
正しいです。
吸啜刺激は、オキシトシン分泌を促進します。
オキシトシンは、射乳を促し、分娩後の子宮収縮を促します。
尿中カルシウム排泄量は、非妊娠時に比べ減少します。
授乳中、カルシウムは乳汁へ移行していくためです。
ホルモンの特徴やエネルギー必要量を理解しましょう。
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03
プロゲステロン:子宮内膜を整え、基礎体温を上げる働きがあります。妊娠中は分泌が増加し、分娩後(授乳期)に分泌が減少します。
プロラクチン:母乳の産生を促します。
オキシトシン:射乳を促し分娩後(授乳期)の子宮収縮を促します。
エネルギー必要量は、非妊娠時に比べ増加します。
授乳期は母乳を出すためエネルギー必要量は増加します。
血中プロゲステロン濃度は、妊娠期に比べ低下します。
プロゲステロンは母乳が出ることを抑える作用があるため授乳期には低下します。
プロラクチンは乳腺の発達を促します。
オキシトシンは分娩後の子宮収縮を促します。
正しいです。
授乳期にはプロゲステロンのはたらきは弱まり、かわってオキシトシンというホルモンが分泌されるようになります。
尿中カルシウム排泄量は、非妊娠時に比べ低下します。
授乳期には、腎臓でのカルシウムの再吸収が促進され、尿中へのカルシウムの排泄が減少します。
授乳期の母体の生理的特徴に関して理解しておきましょう。
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