管理栄養士の過去問
第36回
午前の部 問92
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問題
第36回 管理栄養士国家試験 午前の部 問92 (訂正依頼・報告はこちら)
更年期の女性にみられる生理的変化に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 黄体形成ホルモン(LH)分泌量は、減少する。
- 卵胞刺激ホルモン(FSH)分泌は、亢進する。
- 一酸化窒素合成は、亢進する。
- 骨形成は、骨吸収を上回る。
- 血中LDLコレステロール値は、低下する。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は 2 です。
更年期とは閉経に伴うエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌減少で起こるもので、様々な不調を引き起こします。
このエストロゲン分泌低下によって脳からの卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌を亢進し、エストロゲン分泌を促そうとしています。
1:黄体形成ホルモン(LH)分泌量も亢進します。
3:一酸化窒素合成は減少します。
4:更年期になると骨形成が骨吸収を下回ることで骨密度が低下します。
5:血中LDLコレステロールは上昇します。
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02
更年期の女性は、閉経に伴い女性ホルモンの分泌に変化があります。
閉経について理解を深めましょう。
黄体形成ホルモン(LH)分泌量は、亢進します。
黄体形成ホルモンとは、脳の下垂体から分泌されるホルモンで、排卵や黄体形成を促します。
正しいです。
卵胞刺激ホルモン(FSH)分泌は、亢進します。
卵胞刺激ホルモンとは、脳下垂体から分泌されるホルモンで、卵胞を発育・成熟させる働きがあります。
一酸化窒素合成は、低下します。
骨形成は、骨吸収を下回ります。
閉経してエストロゲンの分泌が減ると、骨吸収が早まるため骨形成が追いつかず、骨密度が減少していきます。
血中LDLコレステロール値は、上昇します。
閉経後は、エストロゲン分泌が低下することにより、LDLコレステロールが増加します。
更年期は、エストロゲンの分泌が急激に減少することにより、ホルモンバランスが乱れます。
また、骨密度の低下により、骨粗鬆症のリスクが高くなります。
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03
更年期とは女性ホルモンであるエストロゲンの分泌低下に伴う急激身体的な環境の変化に、身体が適応するまでの移行期間をいいます。
黄体形成ホルモン(LH)分泌量は、上昇します。
発育した卵胞からの排卵を促し、プロゲステロンの産生を助けます。
正しいです。
卵胞の発育を促し、エストロゲンの産生を助けます。
一酸化窒素合成は、低下します。
更年期ではエストロゲン分泌が減少するため一酸化窒素合成は、低下します。
骨形成は、骨吸収を下回ります。
更年期に分泌が減少するエストロゲンには骨形成を促進し、骨吸収を抑える働きがあるため更年期には骨形成は、骨吸収を下回ります。
血中LDLコレステロール値は、上昇します。
更年期ではエストロゲンの分泌が低下し、LDLコレステロールが増加しやすくなります。
更年期の女性にみられる生理的変化について理解しておきましょう。
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