管理栄養士の過去問
第36回
午後の部 問101
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問題
第36回 管理栄養士国家試験 午後の部 問101 (訂正依頼・報告はこちら)
肥満児童の母親が、仕事からの帰宅時間が遅く、子どもが母親を待っている間にお菓子を食べ過ぎてしまうと悩んでいる。栄養カウンセリングにおいて、ラポールを形成するための発言である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 不在時に、お子さんがお菓子を食べ過ぎてしまうのは仕方のないことですよ。
- 不在時に、お子さんがお菓子を食べ過ぎてしまうのは心配ですね。
- 職場の上司に、帰宅時間を早めたいと相談してみてはいかがですか。
- お菓子の買い置きをやめることはできませんか。
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この過去問の解説 (4件)
01
解答は【2】です。
ラポールとは、クライアントとカウンセラーの間に形成される、信頼関係のことです。
ラポールを形成するためには、クライアントの話に十分に耳を傾け、クライアントの言ったことを無条件に受容し、クライアントの気持ちを理解するという共感的態度が非常に必要となります。
1.×
この発言は適切ではありません。
2.〇
母親の立場にたって、母親の気持ちを理解しようとする姿勢がみられる(共感的態度)ので、ラポールを形成するために、最も適している発言です。
3.×
この発言は、ラポールを形成してから行うのが適切です。
4.×
ラポールを形成する前に、母親の行動に関するアドバイスを行うことは適切ではありません。
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02
正解は 2 です。
ラポール形成とは、相互に信頼関係を築けている状態です。
カウンセリングにおいてラポールを形成するために、
傾聴・受容・共感などが重要となります。
相手の話を批判することなく受け入れなくてはいけません。
また、話を要約し相手の話を繰り返し伝え返すことも必要です。
選択肢2では相手の話に共感し、繰り返すことでラポールの形成に繋がります。
その他の選択肢の発言は相手の悩みに対して受容・共感に繋がらないため誤りとなります。
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03
栄養カウンセリングをするうえでクライアントに心を開いてもらうことは重要です。ラポールは、カウンセラーとクライアントの間に形成される信頼関係のことです。
ラポールの形成には、クライアントの話しを伺い(傾聴)、発言を無条件に受容し、共感的理解をすることが必要です。
✖ 「不在時に、お子さんがお菓子を食べ過ぎてしまうのは仕方のないことですよ。」というのは、カウンセラーの意見です。ラポールを形成するための発言ではありません。
〇 「不在時に、お子さんがお菓子を食べ過ぎてしまうのは心配ですね。」というのは、クライアントの発言を無条件に受容し、共感を示しているのでラポールを形成するための発言です。
✖ 「職場の上司に、帰宅時間を早めたいと相談してみてはいかがですか。」というのは、カウンセラーの提案です。ラポールを形成するための発言ではありません。
✖ 「お菓子の買い置きをやめることはできませんか。」というのは、カウンセラーの提案です。ラポールを形成するための発言ではありません。
クライアントが心を開いていないときは、まだ話しを聞く準備ができていない状態です。クライアントが安心して自主的に行動を起こすことができるように、ラポールの形成を心がけていきましょう。
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04
ラポールは、クライアントとカウンセラーの間に形成される信頼関係のことです。
ラポールの形成には、クライアントに十分耳を傾けて(傾聴)、クライアントの言ったことを無条件に受容し、クライアントの気持ちを理解するという共感的態度が必要です。
共感的態度の視点から、適切な発言とは言えません。
傾聴、受容、共感的態度によるラポール形成が見られる発言です。
具体的な指導ですが、ラポール形成の視点から適切な発言とは言えません。
共感的態度の視点から適切な発言とは言えません。
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