管理栄養士の過去問
第36回
午後の部 問103
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問題
第36回 管理栄養士国家試験 午後の部 問103 (訂正依頼・報告はこちら)
食事療法に消極的だった糖尿病患者の男性が、糖尿病を患っていた父親の死をきっかけに、食事療法に真剣に取り組むようになった。半年後にHbA1cの改善がみられたときの本人の発言である。オペラント強化の社会的強化を示す発言として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- この半年頑張れたので、これからもやれると自信がつきました。
- ご褒美に、欲しかったゴルフ用品を買おうと思っています。
- これからは時々、適量の範囲で晩酌もしようと思います。
- 子どもたちにも、「よく頑張っているね。」と言われます。
- 昼食は、糖尿病の食事療法を行っている同僚と一緒に食べるようにします。
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この過去問の解説 (4件)
01
解答は【4】です。
オペラント強化とは、行動に伴う結果を利用して、望ましい行動変容を促す方法です。
行動を増やすためには、行動後の好ましい強化子を与え、または、行動後の好ましくない罰を取り除きます。
1.×
自分自身の考えなので、社会的強化を示してはいません。
2.×
これも、自分自身のみなので、異なります。
3.×
自分自身のみなので、異なります。
4.〇
「子どもたち」という、第三者が含まれているので、最も適切です。
第三者からの「嬉しい褒められる刺激」により、好ましい強化子を与えられました。
5.×
誰かと一緒に食べることが「ご褒美」につながるのであれば、適切かもしれませんが、この経験のみでは、強化子にはなりません。
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02
社会的強化とは、特定の行動に対して他者から受け入れられたり褒められたりすることで、その行動が起こる頻度の増加が起こる過程を指します。
つまりこの選択肢内では、(4).子どもたちにも、「よく頑張っているね。」と言われます。が他者からの称賛に値するため、ふさわしいと考えられます。
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03
オペラント強化法は、オペラント学習理論に基づき、行動に伴う結果を利用して、望ましい行動変容を促す方法のことです。
オペラント強化子の種類は4つあります。
①自己強化
対象者自身が自分にご褒美をあげることです。
②心理的強化
上手くできたときに達成感を得ることです。
③社会的強化
周囲が対象者に対して褒めることです。
④物理的強化
目標達成に対する具体的な品物、お金、ポイントなどのご褒美を得ることです。
社会的強化を示す発言を1つ選びましょう。
✖ 「この半年頑張れたので、これからもやれると自信がつきました。」は、心理的強化です。
✖ 「ご褒美に、欲しかったゴルフ用品を買おうと思っています。」は、物理的強化です。
✖ 「これからは時々、適量の範囲で晩酌もしようと思います。」は、自己強化です。
〇 「子どもたちにも、「よく頑張っているね。」と言われます。」は、社会的強化です。
✖ 「昼食は、糖尿病の食事療法を行っている同僚と一緒に食べるようにします。」は、オペラント強化ではありません。
望ましい行動変容を促す方法の一つとして、オペラント行動理論に基づいたオペラント強化法を覚えておきましょう。
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04
オペラント強化は行動に伴う結果を操作することで、行動を変容させる技法です。
★物理的強化
物、単位、お金、ポイント
★社会的強化
ほめられる、名誉
★心理的強化
満足度、達成感
★自己強化
心理的強化に該当します。
物理的強化に該当します。
物理的強化に該当します。
社会的強化として適切です。
代理強化です。
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