管理栄養士の過去問 第36回 午後の部 問104
この過去問の解説 (3件)
意思決定バランスとは…
行動を起こすことによる「恩恵」と「負担感」のバランスのことです。
例えば、減塩すれば高血圧を改善できるという「恩恵」が、塩分量を気にして食事をしなければならないという「負担感」よりも上回れば、減塩という行動を起こすことへつながると言えます。
減塩が必要でも、塩分量を気にしていないという点から、本設問の対象者の意思決定バランスは「負担感」の方が大きいと判断していると考えられます。
つまり、直接減塩につながる提案をしても本対象者は必要性を感じません。(行動変容段階モデル/トランスセオレティカルモデルでは無関心期にあたると言えます。)
よって、意識の高揚・感情的経験・環境への再評価のような働きかけがふさわしいです。
(ここで?となった方は、トランスセオレティカルモデルを復習してみましょう!)
以上のことを踏まえると、環境への再評価(行動変容の有無が周囲へ与える影響を再評価する)が実現できる、(4).これまでどおり醤油をかけて食べ続けると、家族がどのように思うかを考えてもらう。 が最もふさわしいと考えられます。
解答は【4】です。
意思決定バランスとは、行動を変容することによって生じる良い点と悪い点の評価を行い、意思決定を促す方法です。
良い点の比重が悪い点を上回ったときに、人は行動を起こします。
1.×
良い点と悪い点の評価を行っておらず、一方的に指導されている状況なので、異なります。
2.×
評価を行っていません。
3.×
評価を行っていません。
4.〇
最も適切です。
醤油をかけすぎることに対して、
良い点:家族が高血圧改善にむけての取り組みを喜んでくれる
悪い点:家族がより男性の健康について心配になる
上記のように、良い点・悪い点の評価を行うことができます。
5.×
これも、記録をするのみで、評価を行っていません。
意思決定バランスとは、行動を起こすことによるメリットとデメリットのバランスのことです。
メリットの方が大きいと判断した場合に、人は行動を起こします。
意思決定バランスを用いた支援ではありません。
刺激統制を用いた支援です。
刺激統制を用いた支援です。
意思決定バランスを用いた支援として適切です。
セルフモニタリングを用いた支援です。
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