管理栄養士の過去問
第36回
午後の部 問105

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第36回 管理栄養士国家試験 午後の部 問105 (訂正依頼・報告はこちら)

配偶者の在宅勤務がストレスとなり、食べ過ぎてしまうと話す女性に対するストレスマネジメントである。情動焦点コーピングを用いた支援として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • どのようなときに、ストレスを感じるかを考えてもらう。
  • 同じような状況の人の対処方法を調べるように勧める。
  • 趣味を楽しむ時間を作るように勧める。
  • レンタルオフィスの利用を、配偶者に促してみるように勧める。
  • 間食を買い過ぎないように勧める。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (4件)

01

解答は【3】です。

ストレスマネジメントとは、ストレスについて理解し、上手なストレスとの付き合いをする方法です。

ストレスコーピングとは、ストレスの原因に、上手く対処しようとすることで、問題焦点コーピングと、情動焦点コーピングに分けることができます。

 ・問題焦点コーピング

   ストレッサーそのものに働きかけて、それ自体を変化させて解決を図ろうとすることです。

 ・情動焦点コーピング

   ストレッサーそのものに働きかけるのではなく、それに対する考え方や感じ方を変えようとすることです。

1.×

問題焦点コーピングです。

2.×

ストレスの対処法を模索している段階なので、異なります。

同じような状況の人の対処方法を実践したのであれば、問題焦点コーピングです。

3.

最も適切です。

ストレスに対して、自分の過ごし方を変更しようとすることは、情動焦点コーピングです。

4.×

これは、ストレッサーの配偶者にむけて働きかけているので、問題焦点コーピングです。

5.×

間食はストレスの根本的な原因ではないので、異なります。

参考になった数9

02

情動焦点コーピングとは…

自分の感じ方や考え方を変化させることでストレスを軽減・緩和させるストレスマネジメント法です。

ストレスマネジメントにはもう一種類あり、問題焦点コーピングといいます。これは問題解決のために具体的な行動を起こすストレスマネジメントです。

1 .どのようなときに、ストレスを感じるかを考えてもらう。

 ✖⇒ここから派生して問題焦点コーピングか情動焦点コーピングのいずれかの解決方法を考えることが出来ますが、これだけでは情動焦点コーピングを用いた支援とは言えないと考えられます。

2 .同じような状況の人の対処方法を調べるように勧める。

 ✖⇒同じような状況の人の対処方法が問題焦点コーピングに関わることか、情動焦点コーピングに関わることかは不明ですが、どちらにせよこれだけでは情動焦点コーピングを用いた支援とは言えないと考えられます。

3 .趣味を楽しむ時間を作るように勧める。

 ⇒趣味を楽しむ時間を作ることが出来ればストレスを軽減させたり、食べ過ぎる機会を減らしたりすることが出来る可能性が高まります、在宅勤務という根本的なストレッサーを排除したわけではないため、問題焦点コーピングよりも情動焦点コーピングがふさわしいと考えられます。

4 .レンタルオフィスの利用を、配偶者に促してみるように勧める。

 ✖⇒問題焦点コーピングがふさわしいと考えられます。

5 .間食を買い過ぎないように勧める。

 ✖⇒問題焦点コーピングがふさわしいと考えられます。

参考になった数6

03

情動焦点コーピングは、ストレスマネジメントの一つです。

 

ストレスマネジメントは、日常的なストレスや行動変容に伴って起こるストレスに対して適切に対応することです。

ストレスマネジメントには問題焦点コーピングと情動焦点コーピングがあります。

 

◎問題焦点コーピング

問題解決のために具体的な行動を起こすことです。

例えば、原因を分析したり、成功者の真似をするなど。

 

◎情動焦点コーピング

対象となるストレスは変えられないものなので、自分の考え方や感じ方を変えることです。

例えば、自分に言い聞かせたり、良いことをしていると考えたり。

 

では、問題をみていきましょう。

選択肢1. どのようなときに、ストレスを感じるかを考えてもらう。

✖ 「どのようなときに、ストレスを感じるかを考えてもらう」は情動焦点コーピングを用いた支援ではありません。

 

行動をおこした結果、ストレスは自分にとってどのようなものなのかを考えてもらいます。

選択肢2. 同じような状況の人の対処方法を調べるように勧める。

✖ 「同じような状況の人の対処方法を調べるように勧める」は情動焦点コーピングを用いた支援ではありません。

 

ストレスの対処方法を調べて、自分がうまく改善できるかどうかを考えるように勧めています。

選択肢3. 趣味を楽しむ時間を作るように勧める。

〇 「趣味を楽しむ時間を作るように勧める」は、行動により自分の考え方、感じ方を変えることであり、情動焦点コーピングを用いた支援です。

選択肢4. レンタルオフィスの利用を、配偶者に促してみるように勧める。

✖ 「レンタルオフィスの利用を、配偶者に促してみるように勧める」は情動焦点コーピングを用いた支援ではありません。

問題そのものを変えるので、問題焦点コーピングです。

選択肢5. 間食を買い過ぎないように勧める。

✖ 「間食を買い過ぎないように勧める」は情動焦点コーピングを用いた支援ではありません。

問題そのものを変えるので、問題焦点コーピングです。

まとめ

どのようなタイプのストレスなのか、上手く処理できるのかなどを判断して、ストレスマネジメントを活用しましょう。

参考になった数0

04

ストレスマネジメントには、問題焦点コーピングと情動焦点コーピングがあります。

問題焦点コーピング

問題解決のために具体的な行動を起こすことで対処する

情動焦点コーピング

自分の感じ方や考え方を変えることで対処する

選択肢1. どのようなときに、ストレスを感じるかを考えてもらう。

問題解決の具体的な行動にあたるため、問題焦点コーピングです。

選択肢2. 同じような状況の人の対処方法を調べるように勧める。

問題解決の具体的な行動にあたるため、問題焦点コーピングです。

選択肢3. 趣味を楽しむ時間を作るように勧める。

趣味による対処は、情動焦点コーピングです。

選択肢4. レンタルオフィスの利用を、配偶者に促してみるように勧める。

問題解決の具体的な行動にあたるため、問題焦点コーピングです。

選択肢5. 間食を買い過ぎないように勧める。

問題解決の具体的な行動にあたるため、問題焦点コーピングです。

参考になった数0