管理栄養士の過去問
第36回
午後の部 問108
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問題
第36回 管理栄養士国家試験 午後の部 問108 (訂正依頼・報告はこちら)
配偶者の死後、食生活に不安を感じている60歳の男性に、特定保健指導を行うことになった。アセスメント項目と質問内容の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 既往歴 ――― 主観的体調
- 食知識 ――― 自分で作ることができる料理
- 食スキル ―― 1日当たりの食費の目安
- 食態度 ――― 生活の中での食事の優先度
- 食行動 ――― 食料品店やスーパーマーケットとの距離
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この過去問の解説 (4件)
01
1 .既往歴 ――― 主観的体調
✖⇒既往歴とは患者が過去に罹患した病気や健康状態であるため、主観的な体調を確認する行為はふさわしくないと考えられます。
2 .食知識 ――― 自分で作ることができる料理
✖⇒食知識とは食に関するリテラシーのことであり、自らが正しい食の選択ができる知識と考えることが出来ます。自分で作ることが出来る料理は、食スキルにあたると考えられます。
3 .食スキル ―― 1日当たりの食費の目安
✖⇒食スキルは食を営むのに必要な能力のことです。 それは食べ方や食事づくりのスキルに始まり、食情報への対処のしかた、自分にふさわしい適切な食べ物の選択などを総合した技術のことを指しています。これを把握するために食費の目安金額を問うことはふさわしくないと考えられます。
4 .食態度 ――― 生活の中での食事の優先度
〇⇒食態度とは「食に関する対象者の意欲や捉え方の程度」と考えることが出来ます。それを踏まえるとこの選択肢が最もふさわしいと考えられます。
5 .食行動 ――― 食料品店やスーパーマーケットとの距離
✖⇒食行動とは、食品の摂取から、食品の購入、調理など、意思の決定に至る一連の行動を指します。これらを把握するために食料品店やスーパーマーケットとの距離を問うことはふさわしくないと考えられます。
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02
解答は【4】です。
1.×
既往歴は、今までの病歴などを示すので、主観的な現在の体調ではありません。
2.×
食知識は、栄養表示内容の知識に関することです。
自分で作ることが出来る料理は、食スキルに当てはまります。
3.×
1日当たりの食費の目安は、食スキルではなく、「属性」などに当てはまります。
4.〇
最も適切です。
5.×
食行動は、外食や欠食の頻度などに関することです。
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03
この問題で覚えておくポイントはアセスメント項目と質問内容の組み合わせについてです。
・主観的情報⇒患者やその家族の話などから得られた情報
・客観的情報⇒既往歴や数値化できる情報
・食知識⇒栄養バランスや栄養表示内容などの知識
・食スキル⇒料理のスキル
1日当たりの食費の目安は食行動・食環境にあてはまります。
最も適切です。
食料品店やスーパーマーケットとの距離は食物の入手可能性・食環境にあてはまります。
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04
アセスメント項目の示す意味を理解すると、質問内容と合致するかが分かります。
【アセスメント項目】
◎既往歴:過去にかかった病気のことです。
◎食知識:食や栄養に関する知識のことです。
◎食スキル:食事の準備や調理できる料理のことです。
◎食態度:食に関する考え、信念のことです。
◎食行動:いつ、どこで、何を、誰と食べるかということです。
✖ 「主観的体調」は、既往歴の質問として適切ではありません。
✖ 「自分で作ることができる料理」は、食知識の質問として適切ではありません。
✖ 「1日あたりの食費の目安」は、食スキルの質問として適切ではありません。
〇 「生活の中での食事の優先度」は、食態度の質問として適切です。
✖ 「食料品店やスーパーマーケットとの距離」は、食行動の質問として適切ではありません。
アセスメント項目の意味は、他職種で同じ対象者を支援する場合の共通語となるので、しっかりと覚えましょう。
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