管理栄養士の過去問 第36回 午後の部 問109
この過去問の解説 (3件)
正解(4)
行動目標とは、結果目標を達成するために、必要である食習慣の改善等に関わる目標です。比較的短期間で具体的な目標であることが特徴です。
また本設問では、「優先的に」設定すべきという点が重要です。すべて行動目標として掲げるに相応しいものですが、「優先的に」という点に着目して考えていくと、まず自分の体重を知るという初歩的な(4)の行動目標が最もふさわしく、対象者も最も取り掛かりやすい行動目標であると考えられます。
解答は【4】です。
行動目標とは、知識の理解、解釈を経て、行動変容あるいは新たな行動に取り組もうとする態度形成を高めたうえで、行動に必要なスキルの習得から行動の定着へと進めていく重要な段階です。
また、優先順位を決定する要因としては、
①早急に解決が必要と判断されるもの
②対象者が実践しやすいもの
③測定可能であるもの
④対象者に経済的、労力的な負担が少ないもの
⑤対象者のニーズが高いもの
⑥教育効果ができるだけ早く現れやすいもの
⑦関係機関の協力が得られやすいもの
などなどがあります。
1.×
これは、知識の理解の段階なので、適切ではありません。
2.×
教育効果に影響が現れるのに時間がかかるので、不適切です。
3.×
対象者の負担がかかり、実践を継続することが難しいので、不適切です。
4.〇
対象者が実践しやすく、測定可能なので、最も適切です。
栄養教育の目標設定には以下の5つの目標があります。
〈結果目標〉
最終的に達成したい目標
〈行動目標〉
結果目標を達成するために必要な食習慣改善に関する目標
〈学習目標〉
行動目標を達成するために必要な知識や態度、技術を得るための目標
〈環境目標〉
行動目標を達成するために必要な食環境、周囲の支援または社会環境を整えるための目標
〈実施目標〉
学習目標や環境目標を達成するためのより具体的な目標
学習目標に該当します。
行動目標に該当しますが、減量したいと考え始めた段階において最も適切とは言えません。
行動目標に該当しますが、減量したいと考え始めた段階において最も適切とは言えません。
減量したいと考え始めた段階において、最も実践しやすい行動目標であると考えられます。
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