管理栄養士の過去問
第36回
午後の部 問118

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問題

第36回 管理栄養士国家試験 午後の部 問118 (訂正依頼・報告はこちら)

ビタミン、ミネラルとその欠乏により生じる疾患の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • ビタミンE ――― 壊血病
  • ビタミンB2 ―― ウェルニッケ脳症
  • 鉄 ――――――― ヘモクロマトーシス
  • 亜鉛 ―――――― 皮膚炎
  • 銅 ――――――― ウィルソン病

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この過去問の解説 (4件)

01

ビタミン、ミネラルとその欠乏により生じる疾患に関する問題です。

選択肢1. ビタミンE ――― 壊血病

×

ビタミンEの欠乏症は、「未熟児の溶血性貧血」です。

壊血病(出血傾向となる)は「ビタミンC」の欠乏により生じます。

選択肢2. ビタミンB2 ―― ウェルニッケ脳症

×

ビタミンB2の欠乏症は、「口角炎」や「脂漏性皮膚炎」です。

ウェルニッケ脳症は「ビタミンB1」の欠乏により生じます。

ビタミンB1の欠乏症は、その他にも、脚気や、ウェルニッケ・コルサコフ症候群などがあります。

選択肢3. 鉄 ――――――― ヘモクロマトーシス

×

鉄の欠乏症は、「鉄欠乏性貧血」です。

鉄の過剰症が「ヘモクロマトーシス」です。

選択肢4. 亜鉛 ―――――― 皮膚炎

亜鉛の欠乏症は、皮膚炎のほかに、味覚障害や成長障害、食欲不振などがあります。

選択肢5. 銅 ――――――― ウィルソン病

×

銅の欠乏症は、「メンケス病」です。

銅の過剰症が「ウィルソン病」です。

参考になった数17

02

1 .ビタミンE ――― 壊血病

 ✖⇒ビタミンE欠乏には未熟児の溶血性貧血などがあります。また壊血病はビタミンCの欠乏症です。

2 .ビタミンB2 ―― ウェルニッケ脳症

 ✖⇒ビタミンB2欠乏には口角炎、脂漏性皮膚炎などがあります。またウェルニッケ脳症はビタミンB1の欠乏症です。

3 .鉄 ――――――― ヘモクロマトーシス

 ✖⇒鉄欠乏には鉄欠乏性貧血などがあります。またヘモクロマトーシスは鉄の過剰症です。

4 .亜鉛 ―――――― 皮膚炎

 ⇒亜鉛欠乏には皮膚炎のほかに味覚障害などがあります。

5 .銅 ――――――― ウィルソン病

 ✖⇒銅欠乏にはメンケス病があります。ウィルソン病は銅の過剰症です。

参考になった数7

03

ビタミン、ミネラルは少量でもカラダにとって必要なものなので、不足したり過剰に蓄積することで、病気になる場合があります。

問題をみていきましょう。

選択肢1. ビタミンE ――― 壊血病

✖ ビタミンEの欠乏で壊血病は生じません

 

壊血病は、ビタミンCの欠乏で生じます。

ビタミンEの欠乏で生じるのは、溶血性貧血です。

選択肢2. ビタミンB2 ―― ウェルニッケ脳症

✖ ビタミンBの欠乏でウエルニッケ脳症は生じません

 

ウエルニッケ脳症は、ビタミンB1の摂取不足や吸収障害などで生じます。

ビタミンB2の欠乏で生じるのは、脂漏性皮膚炎や口内炎です。

選択肢3. 鉄 ――――――― ヘモクロマトーシス

✖ 鉄の欠乏で、ヘモクロマトーシスは生じません

 

ヘモクロマトーシスは、鉄の代謝異常により鉄が臓器に過剰に沈着し、臓器障害を起こす病気です。

鉄の欠乏で生じるのは、鉄欠乏性貧血です。

選択肢4. 亜鉛 ―――――― 皮膚炎

〇 亜鉛の欠乏で、皮膚炎が生じます

 

亜鉛は皮膚のタンパク質合成に関わっています。

不足すると、皮膚のターンオーバーがうまくいかず皮膚炎が発症します。

選択肢5. 銅 ――――――― ウィルソン病

✖ 銅の欠乏で、ウィルソン病は生じません

 

ウィルソン病はが臓器に沈着して臓器障害をおこす病気です。

 

まとめ

ビタミン、ミネラルと病気について理解することで、食支援に活用できるようになります。

 

 

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04

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。

選択肢1. ビタミンE ――― 壊血病

壊血病はビタミンCの欠乏により生じます。

選択肢2. ビタミンB2 ―― ウェルニッケ脳症

ウェルニッケ脳症はビタミンB1の欠乏により生じます。

選択肢3. 鉄 ――――――― ヘモクロマトーシス

ヘモクロマトーシスは鉄の過剰により生じます。

選択肢4. 亜鉛 ―――――― 皮膚炎

正解です。

選択肢5. 銅 ――――――― ウィルソン病

ウィルソン病は銅の過剰により生じます。

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