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管理栄養士の過去問 第36回 午後の部 問120

問題

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糖尿病治療に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
   1 .
糖尿病食事療法のための食品交換表は、1型糖尿病患者には使用しない。
   2 .
シックデイでは、水分の摂取量を制限する。
   3 .
α−グルコシダーゼ阻害薬は、食後に服用する。
   4 .
SGLT2阻害薬服用により、尿糖陽性となる。
   5 .
有酸素運動は、インスリン感受性を低下させる。
( 第36回 管理栄養士国家試験 午後の部 問120 )
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この過去問の解説 (3件)

7

解答は【4】です。

1.×

1型糖尿病患者も、糖尿病食事療法のための食品交換表を使用します。

1回に接種する炭水化物の量を考慮することは、1型糖尿病の血糖コントロールにとても有効です(カーボカウント法)。

2.×

シックデイとは、糖尿病患者が感染症に罹患し、発熱・下痢・嘔吐、食欲不振により食事が出来ない時に、血糖コントロールが乱れることをいいます。

シックデイの対応として、安静にすることや、十分に水分をとることなどが挙げられます。

薬物療法を行っている糖尿病患者に対しては、シックデイや低血糖の対応を栄養指導時に説明する必要があります。

3.×

α-グルコシダーゼ阻害薬は、食事の5~10分前に飲むお薬です。

即効型インスリン分泌促進(グリニド)薬も、食前に飲むお薬です。

4.

SGLT2阻害薬は、積極的に尿中に糖を出すことで、血液中の糖を少なくする働きをします。

そのため、このお薬を飲むと、尿中に糖が増えるので、尿糖が陽性となります。

5.×

インスリン感受性が低いということは、インスリンの働きや分泌量が正常であるにも関わらず、インスリンが十分な働きをしていない状態のことを示します。

運動療法による効果として、ブドウ糖、脂肪酸の利用が促進されて血糖が低下することや、インスリンの抵抗性が改善するなどが挙げられます。

付箋メモを残すことが出来ます。
2

1 .糖尿病食事療法のための食品交換表は、1型糖尿病患者には使用しない。

 ✖⇒1型も2型も食事療法が重要であるため、1型糖尿病患者だからといって食品交換表を使用しないということはありません。

2 .シックデイでは、水分の摂取量を制限する。

 ✖⇒シックデイ時には、血糖コントロールが乱れやすいです。そのため、脱水を超しやすいため適量の食物摂取と十分な水分摂取が必要です、よって水分量を制限する必要はありません

*シックデイ…糖尿病患者が治療中に発熱や下痢、嘔吐などをきたしたり、食欲不振のため食事ができなかったりする日を指します。

3 .α−グルコシダーゼ阻害薬は、食後に服用する。

 ✖⇒即効型ではありませんので食前の服薬でないと効果が得られません。

*α−グルコシダーゼ阻害薬は糖吸収調節薬に分類されます。二糖類の分解酵素であるα―グルコシダーゼを阻害し、糖類の分解や吸収を遅らせます。

4 .SGLT2阻害薬服用により、尿糖陽性となる。

 ⇒SGLT2阻害薬は、尿糖排泄薬に分類されます。よって尿糖は陽性となります。

*SGLT2阻害薬は腎尿細管においてSGLT2を阻害し、糖の再吸収を阻害することで尿中に糖を排泄します。インスリンに関係なく血糖値を下げることが出来るため、注目されている経口血糖降下薬の一つです。

5 .有酸素運動は、インスリン感受性を低下させる。

 ✖⇒有酸素運動はインスリン感受性を向上させ、インスリン抵抗性を低下させます。

1

糖尿病治療は食事療法、運動療法、薬物療法により血糖管理を行います。

選択肢1. 糖尿病食事療法のための食品交換表は、1型糖尿病患者には使用しない。

糖尿病食事療法のための食事交換表は、1型糖尿病患者にも使用します。

選択肢2. シックデイでは、水分の摂取量を制限する。

シックデイ時には血糖コントロールが乱れやすく、脱水を起こしやすいです。

そのため、適量の食物摂取と十分な水分摂取が必要です。(1~1.5L/日)

選択肢3. α−グルコシダーゼ阻害薬は、食後に服用する。

二糖類の分解酵素であるα-グルコシダーゼを阻害し、糖類の分解・吸収を遅らせる働きがあるため、食前に服用します。

選択肢4. SGLT2阻害薬服用により、尿糖陽性となる。

正解です。

SGLT2阻害薬は糖の再吸収を阻害することで尿中に糖を排泄するため、尿糖は陽性となります。

選択肢5. 有酸素運動は、インスリン感受性を低下させる。

有酸素運動は、インスリン感受性を向上させます。

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