管理栄養士の過去問
第36回
午後の部 問147
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問題
第36回 管理栄養士国家試験 午後の部 問147 (訂正依頼・報告はこちら)
24時間食事思い出し法に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 対象者の記憶に依存しない。
- 栄養素等摂取量の結果は、食品成分表の精度に依存しない。
- 食事記録法(秤量法)に比べて、対象者の負担が大きい。
- 食物摂取頻度調査法に比べて、調査者の熟練を必要とする。
- 陰膳法に比べて、調査費用が高い。
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この過去問の解説 (4件)
01
解答は【4】です。
24時間食事思い出し法とは、思い出しの対象となる1日について、対象者が起床してから翌日に起床するまでに、食べた物・飲んだ物を思い出す方法です。
1.×
対象者が自分の食事を正確に記憶し、正確に申告する能力に依存しています。
そのため、非常に対象者の記憶に依存しています。
2.×
食品成分表の精度に依存します。
3.×
食べた物・飲んだ物を面接官に伝えるのみなので、比較的、対象者の負担は少ないです。
4.〇
食物摂取頻度調査法は、ある食品・料理を一定期間内にどれくらいの頻度で、1回あたりにどのくらいの量を食べていたかどうかを、対象者に質問紙に記入してもらうことで調査する方法です。
食物摂取頻度調査法は質問紙に記入をする調査法なので、調査者の熟練はあまり必要としません。
一方で、24時間食事思い出し法は、記憶をうまく引き出すように探りをいれる質問を行うので、十分に訓練を受けた面接者が面接にあたることが重要です。
5.×
陰膳法は、対象者が食べた物と同じ食事を同量用意し、化学的分析によって摂取量を測定する方法です。
そのため、調査費用が非常にかかります。
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02
1. 対象者の記憶に依存しない。
✖⇒思い出す必要があるため記憶に依存します。
2 .栄養素等摂取量の結果は、食品成分表の精度に依存しない。
✖⇒依存します。
3 .食事記録法(秤量法)に比べて、対象者の負担が大きい。
✖⇒秤量法は調理/食事の度に計量を行う手間がありますが、24時間思い出し法は食事内容を思い出すことで済むため、比較的対象者の負担は小さいと考えられます。
4 .食物摂取頻度調査法に比べて、調査者の熟練を必要とする。
〇⇒食物摂取頻度調査法は使用した食料品の頻度を記録してもらうことで済みますが、24時間思い出し法は具体的な量、大きさ、種類、調理法や抜け漏れ等の様々な因子を確認し、明確な調査結果とする必要があるため、比較的調査者の熟練は必要であると考えられます。
5 .陰膳法に比べて、調査費用が高い。
✖⇒陰膳法は、対象者が摂取した食事と同じものを科学的に分析し、摂取栄養素量を確かめる方法です。そのため1食分多く食事を用意する必要があります。加えて分析費用も掛かります。それに対し、24時間思い出し法は付随する特別な費用は比較的少ないと考えられます。
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03
24時間食事思い出し法とは、対象者の過去24時間の食事内容を調査者が聞き取る方法です。
問題をみていきましょう。
✖ 「対象者の記憶に依存しない」は間違いです。
対象者は思い出しながら食事内容を話すので、対象者の記憶に依存します。
✖ 「栄養素等摂取量の結果は、食品成分表の精度に依存しない」は間違いです。
栄養素等摂取量の結果は、食品成分表を使用して計算するので、精度に依存します。
✖ 「食事記録法(秤量法)に比べて、対象者の負担が大きい」は間違いです。
食事記録法は、対象者が食品を量って記載します。
24時間思い出し法は、対象者は思い出すだけです。
対象者の負担が大きいのは、食事記録法です。
〇 「食物摂取頻度調査法に比べて、調査者の熟練を必要とする」は正解です。
24時間思い出し法は、調査者が対象者の食事を聞き取るので、熟練を必要とします。
✖ 「陰膳法に比べて、調査費用が高い」は間違いです。
陰膳法は、対象者と同じ食事を再現して化学分析するので、調査費用が高くなります。
食事調査法の種類と特徴を覚えましょう。
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04
24時間食事思い出し法は、対象者の過去24時間の食事内容を調査者が聞き取る方法です。
調査者は、対象者の報告をもとに、食品および栄養素摂取量を推測します。
対象者の記憶に依存します。
栄養素等摂取量の結果は、食品成分表の精度に依存します。
食事記録法(秤量法)に比べて、24 時間食事思い出し法のほうが対象者の負担は小さいです。
正解です。
陰膳法に比べて、24 時間食事思い出し法調査のほうが費用は低いです。
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