管理栄養士の過去問
第36回
午後の部 問191
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問題
第36回 管理栄養士国家試験 午後の部 問191 (訂正依頼・報告はこちら)
K社に勤務する管理栄養士である。これまでも、特定健康診査・特定保健指導を実施していたが、社員の脳・心血管疾患の罹患率は高い状態が続き、改善がみられない。そこで、健康保険組合と協議して、実施内容を見直すことになった。
特定健康診査の結果の一部である(表)。この結果から、健康管理の一環として、40歳以上の社員の保健指導の内容を見直した。その内容に関する記述である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
特定健康診査の結果の一部である(表)。この結果から、健康管理の一環として、40歳以上の社員の保健指導の内容を見直した。その内容に関する記述である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 積極的支援期間の延長
- 動機付け支援回数の増加
- 情報提供内容の充実
- 非肥満のリスク保有者に対する保健指導の実施
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この過去問の解説 (3件)
01
保健指導の対象者をふるいわける際には
まず、
腹囲:男性85cm以上、女性90cm以上
BMI:25以上
の人が対象となり得ます。
その後、
血圧、脂質、血糖、喫煙
により「動機づけ支援」「積極的支援」の対象者をふるいわけます。
表より、血圧はリスクありですが、腹囲やBMIが基準範囲内であるため、指導の対象になっていない人が多くいることが分かります。
この点を踏まえて問題を解いていくことが重要です。
不適切です。
積極的支援期間の延長も重要ですが、対象者は変わらないため、最も適切であるとはいえません。
不適切です。
同じ対象者に回数を増やす方法は最も適しているとは言えません。
不適切です。
情報提供内容の充実も大切ですが、同じ対象者であるため最も適しているとは言えません。
適切です。
非肥満者のリスク保有者が多くいるため、それらの人を対象に保健指導を実施することは効果的であると考えられます。
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02
今回は健康管理の一環としてということなので、これ以上リスク保持者を増やさない取り組みが必要と考えられます。よって正答は④となります。
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03
社員の脳・心血管疾患の罹患率が高いことの改善のための保健指導内容の見直しです。表を見てみると、保健指導判定におけるリスク保持割合は、腹囲やBMIがあまり高くないのに対し血圧はかなり高い割合となっています。保健指導は最初の群分けで腹囲とBMIを用いるため、非肥満のリスク保持者は指導対象外になります。しかし高血圧は脳・心血管疾患の重要なリスク因子となるため指導の必要があります。
支援期間を延ばすことは最も適切とはいえません。
動機付け支援回数の増加は最も適切とはいえません。
情報提供は全体に行うため内容の充実も重要ですが、個人に対する具体的な支援ができないため最も適切とはいえません。
非肥満であってもリスクを保持していることで脳・心血管疾患への罹患の恐れがあるため、そのような人たちに対して保健指導を実施することが最も適切だといえます。
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