管理栄養士の過去問
第36回
午後の部 問193

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問題

第36回 管理栄養士国家試験 午後の部 問193 (訂正依頼・報告はこちら)

K社に勤務する管理栄養士である。これまでも、特定健康診査・特定保健指導を実施していたが、社員の脳・心血管疾患の罹患率は高い状態が続き、改善がみられない。そこで、健康保険組合と協議して、実施内容を見直すことになった。

この設問は、<前問>の続きの設問となります。

特定健康診査受診者の70%が社員食堂を利用していたことから、社員食堂のメニューを見直すことにした。見直す内容として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
  • メニューに無料で果物を付ける。
  • メニューの食塩相当量を減らす。
  • 低糖質のメニューを増やす。
  • 野菜の小鉢を増やし、野菜から食べることを推奨する。

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この過去問の解説 (3件)

01

社員食堂の利用率が高いため、社員食堂の食塩相当量を減らすことによって社員の食塩摂取量も減少するため効果があると考えられます。よって正答は②となります。

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02

この会社の社員は高血圧の社員が多いことが<前問>から分かります。

脳・心血管疾患の罹患率も高いことが分かり、高血圧を改善するための食事を考える必要があります。

選択肢1. メニューに無料で果物を付ける。

不適切です。

果物からカリウム、ビタミン類を摂取することができますが、糖質も多いため肥満につながりやすく、最も適しているとは言えません。

選択肢2. メニューの食塩相当量を減らす。

適切です。

高血圧を改善するためには、食塩相当量を減らすことは効果的です。

選択肢3. 低糖質のメニューを増やす。

不適切です。

低糖質のメニューを増やすことは肥満の改善につながりますが、ここでは高血圧の改善を優先的にするべきであるため、最も適しているとは言えません。

選択肢4. 野菜の小鉢を増やし、野菜から食べることを推奨する。

不適切です。

野菜を多く増やし、野菜から食べることを推奨することは、食物繊維やビタミン類等の摂取量が増える点では良いのですが、

食べ方の推奨をしても、必ずしも社員がその食べ方をするとは限らないため、最も適しているとは言えません。

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03

この会社リスク判定結果から、非肥満の高血圧者が多いことに注目します。依然として脳・心血管疾患の罹患率が高いということなので、受診者の70%が利用している社員食堂で高血圧対策を行います。

選択肢1. メニューに無料で果物を付ける。

果物にはカリウムが含まれますが、同時に果糖も含まれ血糖値の上昇、肥満の助長に繋がることからあまり推奨されません。

選択肢2. メニューの食塩相当量を減らす。

メニュー自体の食塩相当量を減らすことで自然と減塩ができ、本人は何も意識しなくても高血圧対策が手広く行うことができることになります。よってこの選択肢が正解です。

選択肢3. 低糖質のメニューを増やす。

この会社で最も優先度が高い項目は高血圧であり、非肥満の高血圧者もいることから肥満対策は最優先ではありません。

選択肢4. 野菜の小鉢を増やし、野菜から食べることを推奨する。

野菜からカリウムを摂取することも重要ですが、野菜の小鉢を選択すること、そして野菜から食べることは本人の行動変容によるところであるため、改善になかなか繋がりにくいことが予想されます。

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