管理栄養士の過去問
第36回
午後の部 問197
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問題
第36回 管理栄養士国家試験 午後の部 問197 (訂正依頼・報告はこちら)
K県保健所に勤務する管理栄養士である。食品表示に関する相談業務を担当することになった。
管内に本社と工場を置く食品製造事業者から、販売を予定している商品の表示について相談があった。
食品表示基準に基づき、栄養成分表示(図)の改善点の助言を行った。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
管内に本社と工場を置く食品製造事業者から、販売を予定している商品の表示について相談があった。
食品表示基準に基づき、栄養成分表示(図)の改善点の助言を行った。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 栄養成分等の含有量は、100g当たりで表示する必要があります。
- 表示値は一定値にする必要があります。
- DHAは、栄養成分表示の枠外に区別して表示する必要があります。
- ポリフェノールは、栄養成分表示の枠内にその含有量を表示する必要があります。
- 「カルシウムたっぷり」と記載しているので、栄養機能食品であることの表示が必要です。
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この過去問の解説 (3件)
01
①× 販売されている状態の可食部100gもしくは100mlまたは1食分、1包装その他1単位当たりの栄養成分等の含有量を表示します。1本50g当たりの表示で構いません。
②× 一定値または下限値及び上限値で表示します。
③○ 飽和脂肪酸n-3系脂肪酸、n-6系脂肪酸、糖質、糖類、食物繊維、ビタミン類、ミネラル類については枠内に表示する場合、この順番で表示するよう定められています。DHAなどそのほかの栄養成分を表示する場合は区別して表示しなければなりません。
④× 熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物及び食塩相当量の基本5項目については、この順番で表示することが定められています。
⑤× 栄養機能食品とは自己認証制度となっているため表示できますが、必須ではないです。
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02
栄養成分表示について理解しておきましょう。
不適切です。
栄養成分の含有量は、必ずしも100g当たりで表示する必要はありません。
食品単位(100ml 、1包装、1食分(100g)当たり等)での表示が可能です。
不適切です。
一定値または下限値及び上限値で表示することとなっています。
適切です。
熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン類、ミネラル類、飽和脂肪酸、n-3系脂肪酸、n-6系脂肪酸、コレステロール、糖類、食物繊維
以外の成分について含有量を表示するときは、区別して表示を行う必要があります。
不適切です。
ポリフェノールは、栄養成分表示の枠外にその含有量を表示する必要があります。
不適切です。
栄養機能食品とは、身体の健全な成長、発達、健康の維持に必要な栄養成分の補給を目的としたものです。
国が定めた基準に合っていれば、生業業者自らの責任で表示することができますが、表示が必ずしも必要というわけではありません。
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03
栄養成分表示にはいくつかの規則があります。正誤問題でも頻繁に出題されるため、ポイントを掴んで覚えておきましょう。
食品単位は100g,100ml,1食分, 1包装, その他の1単位のいずれかで表示します。つまり1本あたりの含有量でも示すことができるため改善の必要はなく、この選択肢は不正解です。
表示値は「一定の値」又は「下限値及び上限値」で表示します 。今回は「下限値及び上限値」で示しているため改善の必要はなく、この選択肢は不正解です。
推奨表示(飽和脂肪酸、食物繊維)や任意表示(n-3系脂肪酸、n-6系脂肪酸、コレステロール、糖質、糖類、Na以外のミネラル類、ビタミン類)以外の基準が定められていない成分(アミノ酸やDHA,EPAなど)については枠外または線で区切る必要があります。よってこの選択肢が正解です。
推奨表示や任意表示以外の基準が定められていない成分については枠外または線で区切る必要があります。よってこの選択肢は不正解です。
「たっぷり」という文言を入れていることから含有量の表示が必要ですが、栄養機能食品であることの表示は必要ありません。よってこの選択肢は不正解です。
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