管理栄養士の過去問
第37回
午前の部 問3
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問題
第37回 管理栄養士国家試験 午前の部 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
上水道および水質に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- クリプトスポリジウムは、塩素消毒で死滅する。
- 水道水の水質基準では、一般細菌は「検出されないこと」となっている。
- 水道水の水質基準では、pHの基準値が定められている。
- 水道水の水質基準では、水銀の量に関して「検出されないこと」となっている。
- 生物化学的酸素要求量が低いほど、水質は汚濁している。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は「水道水の水質基準ではpHの基準値が定められている」です。
クリプトスポリジウムとは原虫による感染症であり、塩素消毒では死滅しません。
乾燥や熱に弱いため、加熱することにより死滅します。
大腸菌は「検出されないこと」となっています。
一般細菌は「1ml中に100個以下であること」と定められています。
正しいです。
pHは中性付近のpH 5.8~8.6に定められています。
水道水の水質基準では、水銀の量に関して「0.0005mg/L以下」となっています。
正しくは、「生物化学的酸素要求量が高いほど、水質は汚濁している」です。
生物化学的酸素要求量とは、微生物が水中の有機物を分解するために消費する酸素の量であり、その量が高いほど水質は汚濁しています。
水質について細かい数字を覚えることは大変ですが、どのような指標が設定されているか、ポイントを押さえて覚えましょう。
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02
水道法に基づく水質基準に関する問題です。
×
クリプトスポリジウムは、塩素消毒では死滅しません。
熱に弱いため、1分以上の過熱で死滅します。
×
水道水の水質基準は、一般細菌では「水道水1mLに100個以下であること」とされています。
"検出されないこと"とされるのは大腸菌群数のみです。
〇
水道水は、pH5.8~8.6を水道水質基準値とされています。
×
水銀の量に関しては0.0005mg/L以下であることとされています。
×
生物化学的酸素要求量(BOD)とは、水質の汚れ度合いを示す指標です。
BODが高いほど水質は汚濁しています。
また、BODに関しては基準値は定められていません。
水質基準に関しては、生物化学的酸素要求量についてと一般細菌、水銀、pH、トリハロメタンなどの基準を確認しておくとよいでしょう。
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03
水道水の水質基準に関する問題です。
細かい基準、数値が多くありますが頻出のものからひとつひとつ覚えていくことが必要です。
クリプトスポリジウム(原虫)は塩素に強い抵抗性があり、塩素消毒では死滅しません。
一方で、熱に弱く熱殺菌は有効とされています。
一般細菌の水質基準は「1mLの検水中に形成される集落の数が100以下(100CFU/mL以下)」という基準が設けられています。
「検出されないこと」という基準が設けられているのは大腸菌です。
正しいです。
水道水のpHは 5.8≦pH≦8.6 という基準が設けられています。
水道水の中で、水銀やその他化合物は 0.0005mg/L以下 という基準値が定められています。
生物化学的酸素要求量(BOD)とは「水中の好気性生物が有機物を分解するのに必要な酸素の量」を表しています。
そしてこの分解されるべき有機物が水質汚染の原因になっており、有機物が多い(BODが高い)ほど汚染された水質、と判断することができます。
そのためこの選択肢は、BODが低いと、水質は汚濁していないと判断できるため不適となります。
基準値など一問一答式に記憶する内容と、BODの問題のようにしっかりと内容を理解したうえで絞り込める選択肢があります。
ひとつひとつ特徴を整理して記憶、理解を進めるのがおすすめです。
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