管理栄養士 過去問
第37回
問2 (午前の部 問2)

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問題

管理栄養士国家試験 第37回 問2(午前の部 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

熱中症とその予防・治療に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 予防のための指標として、湿球黒球温度(WBGT)がある。
  • 意識障害がみられたら、熱中症Ⅰ度と判定する。
  • 起座呼吸(起坐呼吸)がみられたら、熱中症Ⅱ度と判定する。
  • めまい、立ちくらみがみられたら、熱中症Ⅲ度と判定する。
  • 熱痙攣の発症直後には、電解質を含まない水を与える。

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この過去問の解説 (5件)

01

この問題では熱中症の症状の分類と予防、治療について理解しておくことが大切です。

熱中症の重症度分類は、症状によってⅠ度~Ⅲ度に分類されます。

選択肢1. 予防のための指標として、湿球黒球温度(WBGT)がある。

正しいです。

湿球黒球温度(WBGT)は、熱中症予防のための指標です。

選択肢2. 意識障害がみられたら、熱中症Ⅰ度と判定する。

熱中症Ⅰ度では、めまい、立ちくらみ、筋肉痛、大量の発汗がみられます。

通常は現場で対応可能であり、軽度です。

意識障害が認められると入院加療となるため、一番重症度の高い熱中症Ⅲ度に分類されます。 

熱中症Ⅲ度には、痙攣、肝機能異常、腎機能障害、血液凝固障害といった症状もあてはまります。

選択肢3. 起座呼吸(起坐呼吸)がみられたら、熱中症Ⅱ度と判定する。

起座呼吸とは、横になると呼吸が苦しくなり、座ったまま呼吸を行うことです。

心不全の場合に起こる症状であり、熱中症の症状ではありません。

熱中症Ⅱ度では、頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感があり、医療機関での診察が必要となってきます。

選択肢4. めまい、立ちくらみがみられたら、熱中症Ⅲ度と判定する。

めまい、立ちくらみ程度の症状であれば熱中症Ⅰ度と判定します。

選択肢5. 熱痙攣の発症直後には、電解質を含まない水を与える。

熱中症では体内の電解質のバランスが崩れています。

ナトリウムの補給が重要になってくるため、電解質を含む水を与えることが大切です。

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02

熱中症の予防や症状について理解を深めましょう。

熱中症の重症度の分類として

I度(軽度)・・・めまい、筋肉痛、手足の痺れ

II度(中等度)・・・頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感

Ⅲ度(重度)・・・意識障害、痙攣、高体温

などの症状があります。

選択肢1. 予防のための指標として、湿球黒球温度(WBGT)がある。

正しいです。

予防のための指標として、湿球黒球温度(WBGT)があります。

湿球黒球温度(WBGT)とは暑さ指数のことで、人体と外気との熱のやり取りに着目した指標です。

選択肢2. 意識障害がみられたら、熱中症Ⅰ度と判定する。

意識障害がみられたら、熱中症Ⅲ度と判定します。

選択肢3. 起座呼吸(起坐呼吸)がみられたら、熱中症Ⅱ度と判定する。

起座呼吸(起坐呼吸)は、熱中症の症状としてはあまり見られません。

選択肢4. めまい、立ちくらみがみられたら、熱中症Ⅲ度と判定する。

めまい、立ちくらみがみられたら、熱中症Ⅰ度と判定します。

選択肢5. 熱痙攣の発症直後には、電解質を含まない水を与える。

熱痙攣の発症直後には、電解質を含む水を与えます。

まとめ

近年、気温の上昇により熱中症の患者数が増加しているため、熱中症についての問題が毎年出題されています。

理解を深めておきましょう。

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03

*熱中症の3つの段階

・Ⅰ度(現場での応急処置が可能、軽症):立ちくらみ・めまい、筋肉痛、こむら返り、大量の発汗

・Ⅱ度(病院への搬送が必要、中等度) :頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感

・Ⅲ度(入院・集中治療が必要、重症) :意識障害、痙攣、運動障害

予防にはWBGT(湿球黒球温度)の利用、こまめな水分補給や暑さを避けることが大切です。

治療では冷却療法、電解質を含む水を与えることが有効です。

選択肢1. 予防のための指標として、湿球黒球温度(WBGT)がある。

正しいです。WBGT(湿球黒球温度)が上昇した時は、熱中症のリスクが高いのでこまめに水分を摂取します。

選択肢2. 意識障害がみられたら、熱中症Ⅰ度と判定する。

誤りです。意識障害がみられる熱中症はⅢ度です。

選択肢3. 起座呼吸(起坐呼吸)がみられたら、熱中症Ⅱ度と判定する。

誤りです。起座呼吸は右心不全の特徴的症状であり、熱中症ではみられません。

熱中症Ⅱ度は頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感が起こります。

選択肢4. めまい、立ちくらみがみられたら、熱中症Ⅲ度と判定する。

誤りです。めまい、立ちくらみが見られる熱中症はⅠ度です。

選択肢5. 熱痙攣の発症直後には、電解質を含まない水を与える。

誤りです。熱痙攣時には電解質が失われているので電解質を含む水を与えます。

まとめ

熱中症の予防と治療、指標について理解していきましょう。

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04

熱中症に関する問題です。

予防や分類、治療について確認しておきましょう。

選択肢1. 予防のための指標として、湿球黒球温度(WBGT)がある。

正しいです。

湿球黒球温度指数は、熱中症リスクを判断する指標「暑さ指数」として、環境省から公表されています。

黒球温(輻射熱:赤外線の影響を受ける温度指数)や、乾球温・湿球温(温度と湿度を同時に測定する際に用いられる温度指数)を用いて算出されます。

選択肢2. 意識障害がみられたら、熱中症Ⅰ度と判定する。

意識障害熱中症Ⅲ度に分類されます。

熱中症Ⅲ度は熱射病の状態に分類され、体温の過度な上昇により、脳などの重要臓器の機能が障害されます。

入院治療が必要となるほどの程度です。

選択肢3. 起座呼吸(起坐呼吸)がみられたら、熱中症Ⅱ度と判定する。

起坐呼吸とは座っている方が呼吸が楽になる状態です。

主に左心不全で見られ、熱中症ではあまり見られません

熱中症Ⅱ度熱疲労の状態に分類され、高体温と虚血によって恒常性が崩れてきます。頭

痛や吐き気、倦怠感、虚脱感などが現れます。

選択肢4. めまい、立ちくらみがみられたら、熱中症Ⅲ度と判定する。

めまいや立ちくらみは熱失神の状態の一つで、熱中症Ⅰ度に分類されます。

熱失神は脳への血流が減少するための一過性の意識消失などが起こります。

熱中症Ⅲ度では、意識障害などの症状が現れます。

選択肢5. 熱痙攣の発症直後には、電解質を含まない水を与える。

熱痙攣の発症直後には電解質を含む水を与えます。

熱痙攣とは血液中の塩分濃度が低下することによって、痛みを伴う筋肉のけいれんがおこる状態です。

熱中症Ⅰ度に分類されます。

熱中症の熱痙攣発症時は発汗により血液中の水分と塩分が失われるため、その両方を補うことが重要です。

まとめ

熱中症の分類とそれぞれの病態をしっかり押さえておきましょう。

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05

熱中症は三段階の重症度に分類されています。

熱中症Ⅰ度:めまい・失神、足がつる・肉離れ、大量の発汗

熱中症Ⅱ度:頭痛、吐き気・嘔吐、倦怠感・虚脱感

熱中症Ⅲ度:運動障害、意識障害、高い体温

選択肢1. 予防のための指標として、湿球黒球温度(WBGT)がある。

正しいです。

WBGTは人体と外気との熱バランスに影響の大きい気温、湿度、輻射熱を考慮された指数です。

選択肢2. 意識障害がみられたら、熱中症Ⅰ度と判定する。

意識障害がみられたら、熱中症Ⅲ度と判定します。

運動障害、意識障害、高体温などの症状は、重症の熱中症症状です。

選択肢3. 起座呼吸(起坐呼吸)がみられたら、熱中症Ⅱ度と判定する。

起座呼吸(起坐呼吸)は熱中症の症状に当てはまりません。

選択肢4. めまい、立ちくらみがみられたら、熱中症Ⅲ度と判定する。

めまい、立ちくらみがみられたら、熱中症Ⅰ度と判定する。

めまい・立ちくらみ、足がつる・肉離れ、大量の発汗などは軽度の熱中症症状です。

選択肢5. 熱痙攣の発症直後には、電解質を含まない水を与える。

熱痙攣の発症直後には、電解質を含む水を与えます。

汗の中には水分だけではなく電解質も失われているため熱痙攣の発症直後には電解質を含む水の補給が必要です。

まとめ

熱中症とその予防・治療について理解しておきましょう。

参考になった数2