管理栄養士の過去問
第37回
午前の部 問11
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問題
第37回 管理栄養士国家試験 午前の部 問11 (訂正依頼・報告はこちら)
感染症法における1~5類感染症に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- コレラは、1類感染症である。
- 痘そうは、2類感染症である。
- 細菌性赤痢は、3類感染症である。
- ペストは、4類感染症である。
- 結核は、5類感染症である。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題では、感染症法における感染症の分類について理解しておく必要があります。
コレラは3類感染症です。
痘そうは1類感染症です。
1類感染症に分類されるものとして、エボラ出血熱、ペスト等も該当します。
感染力、罹患した場合危険性が極めて高い感染症です。
細菌性赤痢は3類感染症です。
他に3類感染症に分類されるものとして、コレラ、腸チフスなどがあります。
ペストは、1類感染症です。
結核は、2類感染症です。
他に2類感染症に分類されるものとして、SARSなどがあります。
近年流行した新型コロナウイルス感染症は、
「新型インフルエンザ等感染症(いわゆる2類相当)」とされていましたが、
令和5年5月8日から「5類感染症」に変更されました。
季節性インフルエンザと同じ分類になります。
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02
感染症の分類に関する問題です。
各分類ごとに該当する主要な感染症を覚えておくと解くことができます。
コレラは3類感染症です。
3類感染症は特定の職業への就業で集団感染し得る感染症で、特に飲食・食品系の業種で注意が必要です。
他には、細菌性赤痢やチフス、腸管出血性大腸菌感染症などが挙げられます。
痘そうは1類感染症です。
1類感染症は感染力、り患した場合の重篤度から危険性が極めて高い感染症です。
他には、エボラ出血熱やペストなどが挙げられます。
正しいです。
細菌性赤痢は特定の業種(飲食・食品系)で集団感染の可能性があります。
ペストは1類感染症で、感染力、り患した場合の重篤度が極めて高い感染症です。
4類感染症は、動物や飲食物を介してヒトに感染し健康に影響を与える感染症で、ヒト同士では感染しない感染症です。
他には、日本脳炎やマラリア、デング熱などが挙げられます。
結核は2類感染症です。
2類感染症は1類感染症に次いで感染力、り患した場合の重篤度が高い感染症です。
他には、SARSやMERSなどが挙げられます。
上記で解説したもの以外に5類感染症が存在します。
5類感染症には国が感染症発生動向の調査を行い発生やまん延を防止すべき感染症とした全数把握対象疾患と、各地点で(定点)で把握する定点把握対象疾患の2つのパターンが存在します。
全数把握対象疾患としては、エイズや麻疹、風疹などが挙げられます。
定点把握対象疾患としては、百日咳(小児科定点)やインフルエンザ(インフルエンザ定点)ロタウイルス感染性胃腸炎(基幹病院定点)などが挙げられます。
近年話題となったコロナウイルス感染症(COVID−19)は2023年5月8日付で5類感染症の定点把握となりました。
最近の時事問題でもあるのでしっかりと押さえておきましょう。
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03
感染症法に基づく分類についての問題です。
×
コレラは、3類感染症です。
×
痘そうは、1類感染症です。
〇
細菌性赤痢は3類感染症です。
×
ペストは1類感染症です。
×
結核は2類感染症です。
主な感染症と分類、分類ごとの特徴など整理しておきましょう。
・1類感染症(感染力が強く、重篤な症状となる)
・・・エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、ラッサ熱など
・2類感染症(感染の危険性が高く、入院が必要な場合がある)
・・・急性灰白髄炎、ジフテリア、結核、鳥インフルエンザ、SARSなど
・3類感染症(特定の職業によって感染の拡大を引き起こす危険性がある)
・・・腸管出血性大腸菌感染症、コレラ、細菌性赤痢、腸チフス、パラチフスなど
・4類感染症(動物や食品を介して感染する危険性がある)
・・・ボツリヌス、マラリア、狂犬病、E型肝炎、A型肝炎、黄熱、Q熱、鳥インフルエンザ(H5N1を除く)など
・5類感染症(国が発生動向調査を行い、必要な情報を国民や医療関係者に提供、公開していくことで発生・拡大を防止すべきものとみなされている)
・・・コロナウイルス、インフルエンザ、麻疹、梅毒、後天性免疫不全症候群など
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