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管理栄養士の過去問 第37回 午前の部 問18

問題

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脂肪酸に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
   1 .
脂肪酸は、カルボキシ基を持つ。
   2 .
脂肪酸は、二重結合が多くなるほど酸化を受けにくい。
   3 .
カプリル酸は、長鎖脂肪酸である。
   4 .
リノール酸は、体内で合成される。
   5 .
オレイン酸は、飽和脂肪酸である。
( 第37回 管理栄養士国家試験 午前の部 問18 )
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この過去問の解説 (3件)

18

この問題では、脂肪酸の構造、種類について理解しておく必要があります。

選択肢1. 脂肪酸は、カルボキシ基を持つ。

正しいです。

脂肪酸は、炭化水素基とカルボキシ基(-COOH)で構成されています。

選択肢2. 脂肪酸は、二重結合が多くなるほど酸化を受けにくい。

脂肪酸が二重結合が多くなるほど酸化を受けやすいです。

二重結合が多いほど、融点は低く、酸化しやすい油脂となります。

選択肢3. カプリル酸は、長鎖脂肪酸である。

カプリル酸は中鎖脂肪酸です。

炭素数が6以下のものを単鎖脂肪酸、8~10のものを中鎖脂肪酸、12以上のものを長鎖脂肪酸といいます。

カプリル酸は炭素数8であり、ココナッツ等に含まれています。

選択肢4. リノール酸は、体内で合成される。

リノール酸は体内で合成されない必須脂肪酸です。

必須脂肪酸には、他にα−リノレン酸があり、体内で作ることができないため食事から摂取する必要があります。

また、アラキドン酸は体内で合成できますが、合成できても必要量を満たすことができないため、必須脂肪酸に含まれます。

選択肢5. オレイン酸は、飽和脂肪酸である。

オレイン酸は二重結合を1つもつ一価不飽和脂肪酸に分類されます。

オリーブ油などに多く含まれています。

付箋メモを残すことが出来ます。
8

脂肪酸の組成に関する問題です。

それぞれの脂肪酸の特徴を化学式と合わせて覚えておくと問題が解きやすくなります。

選択肢1. 脂肪酸は、カルボキシ基を持つ。

正しいです。

脂肪酸は長くつながった炭素鎖の端にカルボキシ基(-COOH)がついています。

選択肢2. 脂肪酸は、二重結合が多くなるほど酸化を受けにくい。

不適です。

油脂の自動酸化は不飽和脂肪酸の二重結合部位から水素が引き抜かれ、脂質ラジカルが生成されることから開始します。

そのため、二重結合が多くなるほど酸化を受けやすくなります。

選択肢3. カプリル酸は、長鎖脂肪酸である。

不適です。

カプリル酸は炭素数8の中鎖脂肪酸で、ココナッツや母乳に含まれます。

炭素数による脂肪酸の分類は、

 C1~C7:短鎖脂肪酸

 C8~C12:中鎖脂肪酸

 C13~:長鎖脂肪酸

となります。

選択肢4. リノール酸は、体内で合成される。

不適です。

リノール酸は体内で合成されず、食品からとる必要がある必須脂肪酸です。

選択肢5. オレイン酸は、飽和脂肪酸である。

不適です。

オレイン酸は二重結合を一つ持つ、一価不飽和脂肪酸です。

まとめ

脂肪酸は炭素数や二重結合数、二重結合の場所などによって性質が異なります。

似た名称のものも多くありますが、それぞれの性質を理解すると解答が導けるようになります。

1

脂肪酸についての問題です。

構造や、脂肪酸の種類についてもおさえておきましょう。

選択肢1. 脂肪酸は、カルボキシ基を持つ。

脂肪酸は、炭素(C)、水素(H)、酸素(O)の3種類の原子で構成され、

炭素(C)が鎖状につながった一方の端に、カルボキシ基(-COOH)がついています。

選択肢2. 脂肪酸は、二重結合が多くなるほど酸化を受けにくい。

×

二重結合が多いほど酸化を受けやすくなります。

二重結合がある脂肪酸を不飽和脂肪酸といい、

二重結合が1個の脂肪酸を一価不飽和脂肪酸

二重結合が2個以上の脂肪酸を多価不飽和脂肪酸(二重結合の位置によりn-6系n-3系に分類)

に分類されます。

選択肢3. カプリル酸は、長鎖脂肪酸である。

×

カプリル酸は中鎖脂肪酸(炭素数8、二重結合0)です。

選択肢4. リノール酸は、体内で合成される。

×

リノール酸は体内で合成されない必須脂肪酸のひとつです。

必須脂肪酸・・・リノール酸、α-リノレン酸、アラキドン酸、DHA、EPA

選択肢5. オレイン酸は、飽和脂肪酸である。

×

オレイン酸は一価不飽和脂肪酸(炭素数18、二重結合1個、n-9系)です。

オリーブ油に多く含まれています。

まとめ

脂肪酸の分類や、含有食品などしっかり覚えておきましょう。

特に不飽和脂肪酸のなかでもDHA,EPAは魚油に含まれ、

血中コレステロールや中性脂肪を現象させて動脈硬化などの予防につながります。

構造とともに働きも確認しましょう。

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