過去問.com - 資格試験の過去問 | 予想問題の解説つき無料問題集

管理栄養士の過去問 第37回 午前の部 問26

問題

このページは問題閲覧ページです。正解率や解答履歴を残すには、 「条件を設定して出題する」をご利用ください。
[ 設定等 ]
ホルモンの分泌と働きに関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
   1 .
ソマトスタチンは、インスリン分泌を促進する。
   2 .
グルカゴンは、糖新生を抑制する。
   3 .
アディポネクチンは、インスリン抵抗性を増大させる。
   4 .
レプチンは、食欲を抑制する。
   5 .
血中グレリン値は、空腹時に低下する。
( 第37回 管理栄養士国家試験 午前の部 問26 )
このページは問題閲覧ページの為、解答履歴が残りません。
解答履歴を残すには、
条件を設定して出題する」をご利用ください。

この過去問の解説 (3件)

9

ホルモンは人間の体内環境を一定に保つために分泌されています。

それぞれのホルモンの働きを理解しておく必要があります。

選択肢1. ソマトスタチンは、インスリン分泌を促進する。

ソマトスタチンは食物摂取により膵臓ランゲルハンス島D細胞や視床下部から分泌され、インスリン分泌を抑制します。

また、成長ホルモン、グルカゴン、ガストリン、セクレチンの分泌抑制も行います。

インスリン分泌を促進するのはインクレチンです。

選択肢2. グルカゴンは、糖新生を抑制する。

グルカゴンは膵臓α細胞で生成され、血糖値を上昇させる作用があり、糖新生を促進します。

また、肝臓においてグリコーゲンの分解を行います。

選択肢3. アディポネクチンは、インスリン抵抗性を増大させる。

アディポネクチンは脂肪細胞から分泌され、インスリン抵抗性を正常にします。

選択肢4. レプチンは、食欲を抑制する。

正しいです。

レプチンは、アディポネクチンと同様脂肪細胞から分泌され、満腹中枢を刺激し、食欲を抑制します。

脂肪細胞から分泌される生理活性物質をアディポサイトカインといいます。

善玉と悪玉に分かれており、レプチン、アディポネクチンはインスリン抵抗性を改善させる善玉アディポサイトカインです。

悪玉アディポサイトカインにはTNF-α、アンギオテンシノーゲン、PAI-1などがあり、インスリン抵抗性を増大させ、血栓を作りやすくしたり、肥満傾向を引き起こします。

選択肢5. 血中グレリン値は、空腹時に低下する。

血中グレリン値は、空腹時に上昇します。

グレリンは胃から分泌され、食欲増進、脂肪貯蓄などの作用があります。

付箋メモを残すことが出来ます。
3

ホルモン分泌に関する問題です。

それぞれのホルモンに対して

①どこで産生・分泌され

②何に働いて

③どうなるのか

このポイントを押さえておく必要があります。

選択肢1. ソマトスタチンは、インスリン分泌を促進する。

ソマトスタチンは膵臓から分泌され、成長ホルモンの分泌抑制の作用を持ちます。

インスリン分泌を促進するホルモンは、総称でインクレチンと呼ばれます。

選択肢2. グルカゴンは、糖新生を抑制する。

グルカゴンは糖新生を促進します。

グルカゴンは低血糖時に膵臓ランゲルハンス島a細胞で産生・分泌され、糖新生促進、グリコーゲン分解を促進し、血糖値を上昇させる働きがあります。

選択肢3. アディポネクチンは、インスリン抵抗性を増大させる。

アディポネクチン脂肪細胞から分泌されるアディポサイトカインの一つで、インスリンの感受性を増大させる働きがあります。

アディポサイトカインとは、脂肪細胞から分泌される生理活性物質の総称です。

糖尿病や脂質代謝異常、高血圧などを促進する「悪玉」と抑制する「善玉」の2種類があります。

内臓脂肪が蓄積すると悪玉が多く分泌され、善玉の分泌は抑制されます。

善玉:アディポネクチン、レプチン

悪玉:TNF-α、PAI-1、アンジオテンシノーゲン、HB-EGF、レジスチン

選択肢4. レプチンは、食欲を抑制する。

正しいです。

レプチンはアディポサイトカインのひとつです。

脂肪が蓄積されるとともに分泌され、食欲の抑制や、脂肪分解作用があります。

選択肢5. 血中グレリン値は、空腹時に低下する。

グレリンは主に胃で産生され、摂食亢進や消化機能調整の働きがあります。

そのため、空腹時に上昇します。

まとめ

ホルモンはたくさんあって紛らわしいものが多いですが、病理の理解やそれに対する栄養ケアにとても重要になるので、丁寧にひとつひとつ覚えておきましょう。

0

内分泌機能とホルモンの働きに関する問題です。

選択肢1. ソマトスタチンは、インスリン分泌を促進する。

×

ソマトスタチンは、インスリン分泌を抑制します。

インスリン分泌を促進するのはインクレチンです。

選択肢2. グルカゴンは、糖新生を抑制する。

×

グルカゴンは糖新生を促進します。

糖新生を促進するホルモンは他にアドレナリンコルチゾールがあります。

インスリンは糖新生を抑制します。

選択肢3. アディポネクチンは、インスリン抵抗性を増大させる。

×

アディポネクチンは脂肪細胞から分泌される善玉ホルモンのひとつで、

インスリン感受性を高め、インスリンの働きを正常に戻す役割があります。

選択肢4. レプチンは、食欲を抑制する。

レプチンは脂肪細胞から分泌され、満腹中枢を刺激して食欲抑制したり、

エネルギー代謝亢進などの働きがあります。

選択肢5. 血中グレリン値は、空腹時に低下する。

×

グレリン摂食亢進作用や、成長ホルモン分泌促進作用などの生理作用がある。

そのため、空腹時には増加(上昇)します。

まとめ

内分泌ホルモンは血糖調整機能や摂食機能などにどのように影響するか整理しましょう。

インスリン、グルカゴン、アドレナリン、コルチゾールが、

血糖値の変化や解糖系・糖新生の促進抑制、グリコーゲンの合成・分解など

表にして整理するとわかりやすいでしょう。

問題に解答すると、解説が表示されます。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
他のページから戻ってきた時、過去問ドットコムはいつでも続きから始めることが出来ます。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。
この管理栄養士 過去問のURLは  です。
付箋は自分だけが見れます(非公開です)。