管理栄養士 過去問
第37回
問29 (午前の部 問29)
問題文
循環器系の構造と機能に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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問題
管理栄養士国家試験 第37回 問29(午前の部 問29) (訂正依頼・報告はこちら)
循環器系の構造と機能に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 左心室の壁厚は、右心室の壁厚よりも薄い。
- 洞房結節は、左心房にある。
- 胸管は、右鎖骨下動脈に流入する。
- 門脈を流れる血液は、動脈血である。
- 血圧上昇により大動脈弓の圧受容体が刺激されると、心拍数は低下する。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題では血液が、どの場所を通り、どのように全身を循環しているのか理解しておく必要があります。
また、心臓や血管の構造を覚えておく必要があります。
左心室の壁厚は、右心室の壁厚よりも厚くなっています。
右心室は肺に血液を送り出すのに対し、左心室は全身に血液を循環させているので大きい力が必要となるためです。
洞房結節は、右心房にあります。
洞房結節はペースメーカーの役割をしており、電気信号が生成されています。
胸管は、左鎖骨下静脈に流入しています。
胸管はリンパ液を血管に送る役目を担う最大のリンパ管です。
門脈を流れる血液は、静脈血です。
動脈は血液を心臓から送り出し、静脈は血液を心臓に戻す役割をしています。
門脈とは消化管を流れた血液が肝臓に入る静脈のことです。
その後血液は肝静脈、下大静脈を経由して心臓に循環していきます。
正しいです。
大動脈弓とは心臓と全身を結んでいる血管です。
血圧上昇により圧受容体が刺激されると、心拍数を減少させて血圧を下げるよう働きます。
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02
循環器に関する問題です。
循環器とは心臓や血管など、全身に血液を循環させるために必要な器官の総称です。
循環器系は血液を心臓から大動脈を通って全身に送り、大静脈を通って心臓に戻る体循環と、心臓から肺動脈を通って肺に運ばれ、肺静脈を通って心臓に戻る肺循環の2つのサイクルから成り立っています。
大動脈と肺静脈には酸素が豊富な動脈血が、大静脈と肺動脈には酸素濃度が少ない静脈血が流れています。
動脈と静脈、動脈血と静脈血、これらの区別はしっかりできるようにしていきましょう。
左心室の壁厚は右心室よりも厚いです。
左心室は拍動とともに大動脈に血液を送り出すため強い拍動が必要であり、壁厚も厚くなります。
洞房結節は右心房にあります。
洞房結節は心臓が規則的に動くための電気刺激を送り出しています。
胸管は、左鎖骨下静脈に流入します。
胸管とは最大のリンパ管で、組織中の異物や壊れた細胞などを運び、血液に戻す働きをしています。
門脈を流れる血液は静脈血です。
門脈は小腸から肝臓に流れる血管で、主に小腸で吸収した栄養素を肝臓に運ぶ働きをしています。
正しいです。
血圧が急激に上昇すると、心拍数、末梢交感神経の活動を低下させ、血圧をもとの値に低下させるように働きます。
このような反応を圧受容体反射といいます。
心臓の左心室から大動脈に動脈血が流れ、全身に運ばれます。
全身から、大静脈に静脈血が流れ、心臓の右心房に戻ります。(体循環)
心臓の右心室から肺動脈に静脈血が流れ、肺に運ばれます。
肺から、肺静脈に動脈血が流れ、心臓の左心房に戻ります。(肺循環)
紛らわしいですが、この流れは確実に抑えておきましょう。
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03
心臓の機能と構造、血液循環に関して理解し確認しておきましょう。
×
左心室の壁厚は、右心室の壁厚よりも厚いです。
全身に血液を送り出すポンプの役割があるため、
右心室の約3倍の厚さがあります。
×
洞房結節は、右心房にあります。
洞房結節では、心臓自身が規則的に拍動するために電気刺激を作り出しています。
×
胸管は、左鎖骨下静脈に流入します。
胸管とは脊椎前側に存在する太いリンパ管で静脈に流入します。
×
門脈を流れる血液は、静脈血です。
胃や腸管などから肝臓へ栄養を血液を送る血管です。
〇
血圧が上昇すると、圧受容体が刺激され心臓中枢に伝えます。
そして副交感神経を介して心拍数低下します。
左心室は肺から戻ってきた新鮮な血液を全身へ送り出し(体循環)、
右心室は全身を回って戻ってきた血液を肺に送ります(肺循環)。
肺から戻る血液は酸素が多く含まれ(動脈血)、全身に送られ、
全身から戻る血液は酸素は少なく(静脈血)、肺に送られます。
血液循環の流れを把握しましょう。
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