管理栄養士の過去問
第37回
午前の部 問31

赤血球は、糸球体基底膜を通過しません。

基底膜には小さい穴があり、グルコース、アミノ酸、電解質、クレアチニン、尿素など小さい分子は通過し原尿となります。

一方、赤血球や分子の大きいタンパク質は通過することができず、血漿の中に残ります。

1日当たりの糸球体濾過量は、約150Lです。

糸球体濾過量（GFR）とは、単位時間当たりで糸球体から濾過される血漿量を表しています。

99%は再吸収され、1.5Lが尿として排出されます。

eGFRの算出には、血清クレアチニン値が必要となります。

他に年齢、性別が必要となります。

24時間蓄尿は必要ありません。

その数値により、慢性腎臓病の病期ステージの算定がなされています。

正しいです。

血液のpHは7.35～7.45であるのに対し、尿のpHは4.5～7.5ほど変動します。

レニンの分泌は、循環血漿量が増加すると抑制されます。

レニンとは血圧上昇作用をもつアンジオテンシンⅠを合成するたんぱく質分解酵素であり、腎血流量が減少するとレニンの分泌は促進し、増加すると抑制します。

赤血球は糸球体基底膜では濾過されず、血中にもどります。

糸球体で濾過されるのは、水やイオン、尿素やアミノ酸など分子が小さいもので、たんぱく質などは濾過されません。

1日の糸球体濾過量は約150Lです。

eGFRの算出に24時間の畜尿は必要ありません。

推定eGFR値は血清クレアチニン値を用いて計算することができます。

正しいです。

尿のpHを調節することで血液のpHを一定に保てるように機能しているため、血液のpHが7.35〜7.45に対し、尿はpH4.5～8ほどまで変動します。

レニンの分泌は、循環血漿量が減少すると（血圧が低下すると）亢進します。

レニン－アンギオテンシン－アルドステロン系は循環血漿量が低下した場合に、レニンの分泌から連続的に作用がおこり、血圧を上げる働きをします。

×

赤血球は、糸球体基底膜を通過しません。

通り抜けることができるのは、グルコース、アミノ酸、電解質、クレアチニン、尿素などです。

×

1日当たりの糸球体濾過量は、約150Lです。

×

eGFRの算出には、血清クレアチニン値、年齢が必要になります。

計算式は男女別になっています。

〇

血液のpHは、生命維持に重要でありpH7.35～7.45に維持されています。

尿pHは4.5～8.0の間を変動します。

×

レニンの分泌は、循環血漿量が減少すると亢進されます。