管理栄養士の過去問
第37回
午前の部 問34
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問題
第37回 管理栄養士国家試験 午前の部 問34 (訂正依頼・報告はこちら)
神経系の構造と機能に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- くも膜は、脳の表面に密着している。
- 体温調節中枢は、視床にある。
- 呼吸中枢は、中脳にある。
- 排便反射の中枢は、仙髄にある。
- 錐体路は、体性感覚の伝達を行う。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題では脳から脊髄などの神経伝達系の構造を理解しておく必要があります。
それぞれの構造と機能を覚えておきましょう。
脳の表面に密着しているのは軟膜です。
その外側にくも膜、硬膜があります。
体温調節中枢は、視床下部にあります。
視床下部には他に、摂食中枢、飲水中枢、下垂体ホルモンの調節中枢があります。
呼吸中枢は延髄にあります。
中脳には対光反射中枢、姿勢反射中枢があります。
延髄には呼吸中枢の他に、循環中枢、嘔吐中枢、嚥下中枢、唾液中枢などが存在します。
正しいです。
設問のとおりです。
錘体路は、大脳皮質から指示された運動を伝えています。
伝導路には末梢から中枢に向かい、触覚や運動感覚などの体性感覚を伝達する上行性伝導路と、
中枢から末梢に向かう下行性伝導路があります。
錘体路は下行伝導路です。
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02
神経系に関する問題です。
神経の構造や機能の他、それぞれの神経のはたらきを細かく理解していると問題を解くことができます。
くも膜は脳に密着していません。
頭蓋骨から脳の間は、外側から
硬膜 → くも膜 → くも膜下腔 → 軟膜
の順に構成されています。
体温調節中枢は間脳の視床下部にあります。
視床下部は自律神経系の中枢を担っています。
自律神経系は循環・呼吸・消化・体温調節など、生命維持において重要な役割を持っています。
呼吸中枢は延髄に存在します。
排便中枢は仙髄にあります。
錐体路は随意運動を司ります。
大脳皮質の運動野にある、神経細胞の神経線維が集まった束からなる下行性伝導路で、情報伝達の方向性は遠心性です。
錐体路以外の下行性伝導路は錐体外路と呼ばれ、随意運動が円滑に進むよう、錐体路の働きを助けています。
錐体外路は求心性で、表在感覚や温痛覚を大脳に伝達する働きを担っています。
間脳は3つの部位分けられ、どれも重要な役割を担っています。
視床上部(間脳手綱、松果体):嗅覚系、脳幹との連絡など
視床(視床核):感覚情報の中枢、運動機能調節の補助
視床下部(神経核、漏斗、灰白隆起、下垂体):自律神経の中枢、内分泌系中枢、摂食行動中枢
神経系・脳には働きが多くあります。
特に間脳・視床下部は重要な役割を担っているので、しっかりと覚えておきましょう。
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03
神経系に関する問題です。
脳神経や自律神経など細かく把握しておく必要があります。
×
脳の表面に密着しているのは、軟膜です。
脳と頭蓋骨の間は
脳→軟膜→くも膜下腔→くも膜→硬膜→頭蓋骨の順番に並んでいます。
×
体温調節中枢は、間脳の視床下部にあります。
×
呼吸中枢は、延髄にあります。
中脳は視覚・聴覚、眼球運動などのはたらきをつかさどります。
〇
排便反射の中枢は、仙髄にあります。
×
錐体路は大脳皮質の運動野から出て、運動指令を随意的に骨格筋へ伝える下行神経路です。
神経系には、
・脳と脊髄からなる中枢神経系
・体性神経と自律神経からなる末梢神経系があります。
脳神経とそのはたらき、自律神経(交感神経・副交感神経)の作用など、
細かく組織・器官が分かれているので、まとめておきましょう。
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