管理栄養士の過去問
第37回
午前の部 問42

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問題

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この過去問の解説 (3件)

01

感染症のメカニズム、種類を覚えておきましょう。

選択肢1. 宿主は、感染症の原因となる微生物である。

感染症の原因となる微生物のことを病原体といいます。

宿主とは、寄生、共生する生物に寄生されている個体のことです。

感染症とは病原体が生体内で増殖し、症状を引き起こすことをいいます。

選択肢2. 潜伏期は、症状が改善した後でも病原体が残存している期間である。

潜伏期は、病原体が宿主に侵入し、感染してから発症するまでの期間のことです。

選択肢3. 不顕性感染とは、感染しても症状が現れない感染をいう。

正しいです。

感染しても無症状のことをいいます。

選択肢4. 結核は、新興感染症である。

結核は、再興感染症です。

新興感染症とは、最近20〜30年の間に新しく問題になった感染症のことです。

例として新型コロナウイルス感染症、エボラ出血熱、鳥インフルエンザなどがあります。

一方、再興感染症とは、すでに公衆衛生上問題とならなくなっていた感染症のうち、再び問題となる可能性のある感染症のことです。

例として結核、コレラ、デング熱などがあります。

選択肢5. 再興感染症とは、同一患者に繰り返し発症する感染症をいう。

誤りです。

再興感染症とは、再び増加または問題となる感染症のことをいいます。

参考になった数10

02

各感染症の概要を抑え、また感染症法に関する内容を覚えておくと解答を絞ることができます。

選択肢1. 宿主は、感染症の原因となる微生物である。

宿主とはウイルスなどの感染症の原因となる微生物が寄生する相手の生物のことを指します。

感染症の原因となる微生物は病原体と呼ばれます。

選択肢2. 潜伏期は、症状が改善した後でも病原体が残存している期間である。

潜伏期間とは、病原体に感染してから身体に症状が出るまで、あるいは感染力を持つまでの期間のことを指します。

選択肢3. 不顕性感染とは、感染しても症状が現れない感染をいう。

正しいです。

感染していても症状が現れないものを不顕性感染といいます。

必ずしも症状が現れるわけではありません。

選択肢4. 結核は、新興感染症である。

結核は再興感染症です。

再興感染症とは、一度公衆衛生上問題とならない程度にまで患者数が減少した感染症が再び流行し、患者数が増加した感染症のことを指します。

再興感染症には、コレラやマラリア、デング熱、結核などがあげられます。

選択肢5. 再興感染症とは、同一患者に繰り返し発症する感染症をいう。

再興感染症は、一度患者が減少し、再度流行した感染症を指します。

まとめ

今回の問題では感染症の分類に関する問題が出題されました。

他にもそれぞれの感染症の原因や分類、対応など細かく理解しておくことが重要です。

参考になった数3

03

感染症についての問題です。

感染症をもたらす微生物や細菌、また感染経路など幅広く理解が求められます。

選択肢1. 宿主は、感染症の原因となる微生物である。

×

宿主とは、寄生生物に寄生される側の動物や植物をいいます。

選択肢2. 潜伏期は、症状が改善した後でも病原体が残存している期間である。

×

潜伏期とは、病原体に感染してから発症するまでの期間をいいます。

選択肢3. 不顕性感染とは、感染しても症状が現れない感染をいう。

病原体に感染していても、感染症状が出ないことがあります。

これを不顕性感染といいます。

選択肢4. 結核は、新興感染症である。

×

結核は再興感染症です。

選択肢5. 再興感染症とは、同一患者に繰り返し発症する感染症をいう。

×

再興感染症とは、「かつて存在した感染症で公衆衛生上ほとんど問題とならないようになっていたが、

近年再び増加してきたもの、あるいは将来的に再び問題になる可能性がある感染症」とされています。

まとめ

感染症に関する問題は、今回のように用語を正しく理解しているかが問われる問題のほか、

感染症の原因微生物の理解、細菌感染による細菌の種類とその症状、感染経路の様式が問われる問題が多いです。

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