管理栄養士の過去問
第37回
午前の部 問46
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第37回 管理栄養士国家試験 午前の部 問46 (訂正依頼・報告はこちら)
牛乳の成分に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 乳糖は、全糖質の約5%を占める。
- 脂肪酸組成では、不飽和脂肪酸より飽和脂肪酸が多い。
- カゼインホスホペプチドは、カルシウムの吸収を阻害する。
- 乳清たんぱく質は、全たんぱく質の約80%を占める。
- β─ラクトグロブリンは、人乳にも含まれる。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
この問題では、牛乳の成分を詳しく理解しておく必要があります。
乳糖は、全糖質の約99.8%を占めます。
乳糖はラクトースともいいます。
正しいです。
牛乳の脂質は脂肪球として存在しています。
飽和脂肪酸であるパルミチン酸を多く含んでいます。
カゼインホスホペプチドは、カルシウムの吸収を促進します。
小腸内で、リン酸カルシウムの生成を阻止し、カルシウムを吸収させやすい状態にする働きをします。
全たんぱく質の約80%を占めるのはカゼインです。
乳清たんぱく質は約20%を占めています。
乳清たんぱく質の中では、β−ラクトグロブリンが約50%を占めます。
β−ラクトグロブリンは、人乳には含まれないのが特徴です。
参考になった数21
この解説の修正を提案する
02
牛乳の成分をきちんと覚えておきましょう。
乳糖(ラクトース)は牛乳の全糖質のほとんどを占めます。
正しいです。
牛乳の脂肪酸は飽和脂肪酸が60%を占め、多く含まれていることが分かります。
牛乳中で脂質は脂肪球の形で存在します。98%がトリアシルグリセロールで、他にもコレステロールやリン脂質、脂溶性ビタミンなども含んでいます。
カゼインホスホペプチドはカゼインを分解してできるペプチドです。
消化管でカルシウムとリンが結合するのを防ぐ働きを持ち、カルシウムの吸収を促進します。
この機能は特定保健用食品の保健機能成分としても許可・使用されています。
乳清たんぱく質は全タンパク質の約20%を占め、カゼインが約80%を占めます。
この乳清タンパク質のうち約半分はβーラクトグロビンが占めています。
また、カゼインは複数のたんぱく質とカルシウムが結合し、カゼインミセルを形成しています。
βーラクトグロビンは人乳には含まれません。
人乳にはラクトアルブミン、免疫グロブリンが多くカゼインが少ないといった点でも牛乳と異なっています。
牛乳の成分と、化学特性についてきちんと確認しておきましょう。
参考になった数5
この解説の修正を提案する
03
牛乳についての問題です。
×
乳糖であるラクトースは全糖質の99.8%を占めています。
〇
牛乳に含まれる脂肪酸の60~70%は飽和脂肪酸です。
特にパルミチン酸が多く含まれます。
×
カゼインホスホペプチドはカゼインから作られるペプチドで、
カルシウムの吸収を促進します。
×
乳清たんぱく質は全たんぱく質の約20%で、カゼインが約80%を占めます。
×
β-ラクトグロブリンは人乳には含まれません。
牛乳に含まれる主要アレルゲンの一つです。
牛乳に含まれるたんぱく質、脂質とカルシウムについて確認しましょう。
脂質に関しては約98%がトリアシグルリセロールであり、コレステロールやリン脂質、有利脂肪酸などが含まれます。
飽和脂肪酸(パルミチン酸など)>不飽和脂肪酸であることも覚えておきましょう。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問45)へ
第37回問題一覧
次の問題(問47)へ