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管理栄養士の過去問 第37回 午前の部 問49

問題

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可食部100g当たりの標準的な栄養成分含有量に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
   1 .
薄力粉のたんぱく質含有量は、強力粉より多い。
   2 .
乾燥小豆の脂質含有量は、乾燥大豆より多い。
   3 .
ラードの飽和脂肪酸含有量は、なたね油より多い。
   4 .
生しいたけのビタミンD含有量は、乾しいたけより多い。
   5 .
柿のビタミンB12含有量は、牡蠣より多い。
( 第37回 管理栄養士国家試験 午前の部 問49 )
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この過去問の解説 (3件)

8

各食品の栄養成分に関する問題です。

食品によっておおよその栄養素の予測ができると解答を絞ることができます。

選択肢1. 薄力粉のたんぱく質含有量は、強力粉より多い。

薄力粉のたんぱく質含有量は、強力粉より少ないです。

小麦粉はそのたんぱく質の含有量・形成されるグルテンの質から4つに分類されており、またそれぞれに適した料理が異なっています。

たんぱく質含有量が多い順に、強力粉 > 純強力粉 > 中力粉 > 薄力粉 となります。

 [強力粉]たんぱく質:約11.5~13.5%、グルテンの質:強靭、パンなどに適する。

 [純強力粉]たんぱく質:約10.5~11.5%、グルテンの質:やや強い、饅頭の皮などに適する。

 [中力粉]たんぱく質:約8.5~10.5%、グルテンの質:軟、うどんなどに適する。

 [薄力粉]たんぱく質:約7.0~8.5%、グルテンの質:軟弱、ケーキやクッキーなどお菓子に適する。

選択肢2. 乾燥小豆の脂質含有量は、乾燥大豆より多い。

乾燥小豆の脂質含有量は、乾燥大豆より少ないです。

小豆の主成分は炭水化物です。

一方で、大豆は33.8%がたんぱく質、19.7%が脂質、25.9%が炭水化物で構成されています。

選択肢3. ラードの飽和脂肪酸含有量は、なたね油より多い。

正しいです。

ラードの飽和脂肪酸含有量は、なたね油より多いです。

ラードは飽和脂肪酸であるパルミチン酸を多く含みます。

これに対して、菜種油は不飽和脂肪酸であるオレイン酸やリノール酸多く含みます。

選択肢4. 生しいたけのビタミンD含有量は、乾しいたけより多い。

しいたけにはビタミンの前駆体であるプロビタミンD₂(エルゴカルシフェロール)が含まれます。

プロビタミンは紫外線照射によりビタミンDに変換されます

そのため、乾燥しいたけのほうがビタミンD含有量が増加します

選択肢5. 柿のビタミンB12含有量は、牡蠣より多い。

柿のビタミンB12含有量は牡蠣より少ないです。

ビタミンB12は植物性食品にはほとんど存在しません

貝類やレバー、牛乳などの動物性食品に含まれます。

まとめ

ひとつひとつの食材の栄養成分すべてを覚えることは困難です。

本問の小麦粉やビタミンB12の問題のように食品の分類で大まかに覚えておくもの、大豆と小豆の問題のように細かく丁寧に覚えるものとに分けて勉強すると覚えやすくなります。

付箋メモを残すことが出来ます。
2

この問題では、食品成分表の細かい数値まで覚えなくても、食品の特徴を理解しておくことで、正解を導くことができます。

選択肢1. 薄力粉のたんぱく質含有量は、強力粉より多い。

薄力粉のたんぱく質含有量は、強力粉より少ないです。

強力粉は11~13%、薄力粉は6~8%のたんぱく質が含まれています。

小麦粉はたんぱく質含有量の多い方から強力粉、準強力粉、中力粉、薄力粉という種類に分けられています。

また、灰分の少ない方から1等粉、2等粉、3等粉、末粉という等級で分類されています。

選択肢2. 乾燥小豆の脂質含有量は、乾燥大豆より多い。

乾燥小豆の脂質含有量は、乾燥大豆より少ないです。

乾燥豆は、たんぱく質と脂質が多い豆類と、炭水化物とたんぱく質が多い豆類に分類できます。

前者の代表は大豆であり、たんぱく質35%、脂質19%と多く、炭水化物は28%含むがでんぷんは含んでいません。

後者には小豆、いんげんまめ、えんどうなど多くの豆があり、でんぷんを主とする炭水化物が55~60%とたんぱく質を約20%含みます。

選択肢3. ラードの飽和脂肪酸含有量は、なたね油より多い。

正しいです。

飽和脂肪酸は融点が高いため、常温でも個体であることが多いです。

選択肢4. 生しいたけのビタミンD含有量は、乾しいたけより多い。

生しいたけのビタミンD含有量は、乾しいたけより少ないです。

しいたけはプロビタミンDのエルゴステロールを多く含み、紫外線によってビタミンDに変わります。

そのため、乾しいたけのビタミンD量は生しいたけより圧倒的に多くなるのです。

選択肢5. 柿のビタミンB12含有量は、牡蠣より多い。

柿のビタミンB12含有量は、牡蠣より少ないです

柿にはビタミンB12は含まれていません。

ビタミンB12は主に動物性食品に多く含まれています。

0

食品の栄養成分に関する問題です。

細かく覚えることは難しいですが、食品の特徴をつかんでおくと良いでしょう。

選択肢1. 薄力粉のたんぱく質含有量は、強力粉より多い。

×

たんぱく質含有量は、薄力粉は約6.5~9.0%、強力粉は約11.5~13.0%です。

強力粉はたんぱく質含有量が多く、グルテンの力が強いためパンやピザに向いています。

選択肢2. 乾燥小豆の脂質含有量は、乾燥大豆より多い。

×

乾燥小豆の脂質含有量は、乾燥大豆より少ないです。

100gあたりの脂質量は乾燥小豆は2.2gに対し、乾燥大豆は19.7gです。

選択肢3. ラードの飽和脂肪酸含有量は、なたね油より多い。

ラードの飽和脂肪酸含有量は、なたね油より多いです。

100gあたりの飽和脂肪酸含有量は、

ラードは39gに対し、なたね油は8gです。

ラードや肉の脂身、バターなどに飽和脂肪酸が多く含まれています。

選択肢4. 生しいたけのビタミンD含有量は、乾しいたけより多い。

×

生しいたけのビタミンD含有量は、乾しいたけより少ないです。

100gあたりのビタミンD含有量は、

生しいたけは0.4μgに対し、乾しいたけは12.7μgです。

しいたけにはビタミンD前駆体が含まれ、

紫外線にあたることによりビタミンDに変換されます。

選択肢5. 柿のビタミンB12含有量は、牡蠣より多い。

×

柿のビタミンB12含有量は、牡蠣より少ないです。

100gあたりのビタミンB12含有量は、

牡蠣は28.1μgに対し、柿は0μgです。

牡蠣はビタミンB12のほか、ビタミンB1,B2も多く含まれています。

まとめ

乾燥と生のものの特徴、小麦粉のたんぱく質量など、理解しておくと栄養成分を比較できます。

脂肪酸については種類が多くほかの問題でも頻出のため、

様々な角度から理解しておくことでどんな形式の問題でも解けるようになります。

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