管理栄養士の過去問
第37回
午前の部 問53

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問題

第37回 管理栄養士国家試験 午前の部 問53 (訂正依頼・報告はこちら)

自然毒食中毒と、その原因となる毒素の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • フグによる食中毒 ――――― パリトキシン
  • ムール貝による食中毒 ――― サキシトキシン
  • トリカブトによる食中毒 ――リナマリン
  • スイセンによる食中毒 ――― ソラニン
  • ツキヨタケによる食中毒 ―― アコニチン

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題では食中毒と、原因毒素を理解しておく必要があります。

選択肢1. フグによる食中毒 ――――― パリトキシン

フグによる食中毒の毒素はテトロドトキシンです。

この毒素は耐熱性であり、通用の加熱調理では無毒化されません。

パリトキシンはシガテラ、アオブダイ、ハコフグなどによる食中毒の原因毒素です。

選択肢2. ムール貝による食中毒 ――― サキシトキシン

正しい組合せです。

サイトキシンは麻痺性貝毒です。

選択肢3. トリカブトによる食中毒 ――リナマリン

トリカブトによる食中毒の毒素はアコニチンです。

リナマリンは、キャッサバ、五色豆等などの食中毒の原因毒素で青酸配糖体のひとつです。

選択肢4. スイセンによる食中毒 ――― ソラニン

スイセンによる食中毒の毒素はリコリン、ガランタミン、シュウ酸カルシウムなどです。

ソラニンはジャガイモの食中毒の毒素です。

芽や皮の緑色部に存在します。

ジャガイモには他にチャコニンという有害物質が存在します。

選択肢5. ツキヨタケによる食中毒 ―― アコニチン

ツキヨタケによる食中毒の毒素はセスキテルペンのイルジンSです。

アコニチンはトリカブトの食中毒の毒素です。

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02

自然毒を引き起こす食品とその毒素について、組み合わせで暗記しておきましょう。

選択肢1. フグによる食中毒 ――――― パリトキシン

フグに含まれる毒素はテトロドトキシンです。

パリトキシンは、アオブダイ食中毒の原因物質です。

選択肢2. ムール貝による食中毒 ――― サキシトキシン

正しいです。

サキシトキシンは、二枚貝にみられる麻痺性貝毒です。

選択肢3. トリカブトによる食中毒 ――リナマリン

トリカブトによる食中毒は、アコニチンが原因物質です。

リナマリンは、キャッサバなどの植物に含まれる青酸配糖体です。

選択肢4. スイセンによる食中毒 ――― ソラニン

スイセンによる食中毒は、リコリン、ガランタミン、タゼチンなどのアルカロイドによるものです。

ソラニンはジャガイモの芽や、緑色に変色した部分に含まれる毒素です。

選択肢5. ツキヨタケによる食中毒 ―― アコニチン

ツキヨタケの有毒成分は、イルジンS、イルジンM、ネオイルジンです。

アコニチンはトリカブトに含まれる毒成分です。

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03

自然食中毒はフグ毒や貝毒などによる動物性食中毒とトリカブトや毒キノコ、カビなどの植物性食中毒があります。

選択肢1. フグによる食中毒 ――――― パリトキシン

ふぐ毒による食中毒はテトロドトキシンです。

選択肢2. ムール貝による食中毒 ――― サキシトキシン

正しいです。

二枚貝のムラサキイガイ、マガキ、アサリ、ホタテガイなどが原因です。

選択肢3. トリカブトによる食中毒 ――リナマリン

トリカブトによる食中毒はアコニチンです。

選択肢4. スイセンによる食中毒 ――― ソラニン

スイセンによる食中毒はリコリンです。

選択肢5. ツキヨタケによる食中毒 ―― アコニチン

ツキヨタケによる食中毒 イルジンSです。

まとめ

自然食中毒の原因毒素とその食品について理解しておきましょう。

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