管理栄養士の過去問
第37回
午前の部 問54

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問題

第37回 管理栄養士国家試験 午前の部 問54 (訂正依頼・報告はこちら)

経口感染症、人畜共通感染症および寄生虫症に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
  • コレラの主症状は、激しい下痢である。
  • リステリア症は、人畜共通感染症である。
  • トキソプラズマは、猫の糞便から感染する。
  • 有鉤条虫は、主にサケ・マスの生食から感染する。
  • サルコシスティスは、−20℃48時間以上の凍結で死滅する。

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この過去問の解説 (3件)

01

細菌や寄生虫による感染症に関する問題です。

選択肢1. コレラの主症状は、激しい下痢である。

正しいです。

重症の場合、米のとぎ汁様の水様便を引き起こします。

選択肢2. リステリア症は、人畜共通感染症である。

正しいです。

牛や羊などの家畜にも感染します。

選択肢3. トキソプラズマは、猫の糞便から感染する。

正しいです。

ヒトへの感染は、猫の糞便や、加熱不十分な食肉が原因となります。

選択肢4. 有鉤条虫は、主にサケ・マスの生食から感染する。

誤りです。

有鉤条虫は主にブタやイノシシに寄生します。

加熱不十分な豚肉や、虫卵により汚染された水や食品の摂取により感染します。

サケ・マスの生食から感染するものにはアニサキスがあります。

選択肢5. サルコシスティスは、−20℃48時間以上の凍結で死滅する。

正しいです。

ウマを中間宿主とするため、馬肉の生食による感染がみられますが、設問文に示された通りの凍結で死滅します。

参考になった数16

02

この問題ではそれぞれの細菌や寄生虫による感染症の特徴について理解しておく必要があります。

選択肢1. コレラの主症状は、激しい下痢である。

正しいです。

重症の場合、激しい下痢による重度の脱水と、それに伴う電解質の欠乏が主な症状です。

選択肢2. リステリア症は、人畜共通感染症である。

正しいです。

人畜共通感染症とは、病原体がヒトと動物の間を相互に移行する感染症のことです。

リステリア症は牛、豚、ニワトリなどの家畜、魚類、土壌、下水、河川水など自然界に広く分布しています。

加熱せずに摂取する食肉製品やナチュラルチーズのような乳製品の汚染頻度が多いです。

選択肢3. トキソプラズマは、猫の糞便から感染する。

正しいです。

豚肉、寄生虫卵に汚染された猫の糞便、糞便で汚染されたものから感染します。

選択肢4. 有鉤条虫は、主にサケ・マスの生食から感染する。

誤りです。

有鉤条虫は主に豚肉の生食から感染します。

選択肢5. サルコシスティスは、−20℃48時間以上の凍結で死滅する。

正しいです。

感染源は主に馬肉です。

生肉を食べることで嘔吐、下痢を発症することがあります。

参考になった数6

03

それぞれの感染症と関連する食品を理解しておきましょう。

選択肢1. コレラの主症状は、激しい下痢である。

正しいです。

白色の下痢や嘔吐が主な症状です。

選択肢2. リステリア症は、人畜共通感染症である。

正しいです。

主に汚染された食品の摂取により感染します。

選択肢3. トキソプラズマは、猫の糞便から感染する。

正しいです。

猫の糞便やネズミや十分に加熱処理されていない生肉の摂取により感染します。

選択肢4. 有鉤条虫は、主にサケ・マスの生食から感染する。

有鉤条虫は汚染された豚肉の加熱不足の状態での摂取により感染します。

選択肢5. サルコシスティスは、−20℃48時間以上の凍結で死滅する。

正しいです。

寄生した馬肉の摂取により感染します。

まとめ

それぞれの感染症と関連する食品を理解しておきましょう。

参考になった数1