管理栄養士の過去問
第37回
午前の部 問55
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第37回 管理栄養士国家試験 午前の部 問55 (訂正依頼・報告はこちら)
放射性物質に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 食品摂取を介しての被曝は、外部被曝といわれる。
- わが国における食品中の放射性物質の基準値は、プルトニウムが対象である。
- ヨウ素131の物理学的半減期は、約8日である。
- ストロンチウム90は、筋肉に集積しやすい。
- わが国ではじゃがいもの発芽防止に、ベータ線の照射が用いられている。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
この問題では放射性物質で重要なポイントを押さえておきましょう。
食品摂取を介しての被曝は、内部被曝といいます。
外部被曝とは、放射性物質が体外にあって被曝することであり、レントゲンや自然放射線があてはまります。
わが国における食品中の放射性物質の基準値は、放射性セシウムが対象です。
放射性セシウム以外の核種は測定に時間がかかる為、個別の基準値を設けていません。
正しいです。
放射性物質の放射能の強さは、原子核の崩壊によりに減少しますが、もとの値の1/2になるまでの時間を物理的半減期といいます。
ヨウ素は生体内で特異的に甲状腺に蓄積され、甲状腺機能障害をもたらします。
ストロンチウム90は、骨に集積しやすいです。
骨髄の造血機能障害をもたらします。
わが国ではじゃがいもの発芽防止に、ガンマ線の照射が用いられています。
コバルト60から放出されるガンマ線を照射し、DNAを破壊し発芽を防止しています。
参考になった数21
この解説の修正を提案する
02
放射性物質についての問題です。
食品摂取を介しての被曝は、内部被曝です。
わが国における食品中の放射性物質の基準値は、セシウムが対象です。
正しいです。
壊変によって放射性物質の数が半分になるまでの時間を「半減期」といいます。
放射性物質の種類によって半減期は異なります。
ストロンチウム90は、体内に入ると骨に集積しま す。
じゃがいもの発芽防止に用いられるのは、コバルト60です。
参考になった数7
この解説の修正を提案する
03
放射性セシウムの基準値(Bq/kg)
飲料水:10
牛乳:50
乳児用食品:50
一般食品:100
となっています。
食品摂取を介しての被曝は、内部被曝といわれます。
外部被爆は原子力発電所の事故や核実験により外部に放出された放射線物質に由来します。
わが国における食品中の放射性物質の基準値は、セシウムが対象です。
測定が容易で食品から受ける放射線量への寄与率が最も高いためセシウムが用いられています。
正しいです。
セシウム137の物理学的半減期は約30年です。
ストロンチウム90は、骨に集積しやすいです。体内のストロンチウムの99%が骨に蓄積します。
わが国ではじゃがいもの発芽防止に、コバルト60の照射が用いられている。
食品と放射線物質の関係性について理解しておきましょう。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問54)へ
第37回問題一覧
次の問題(問56)へ