管理栄養士の過去問
第37回
午前の部 問61

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第37回 管理栄養士国家試験 午前の部 問61 (訂正依頼・報告はこちら)

食品とその加工方法に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • うどんの製造に、かん水を使用する。
  • パンは、麹かびを利用して膨化させ製造する。
  • こんにゃくの製造に、水酸化カルシウムを使用する。
  • きなこは、豆乳を加熱して表面にできた膜を乾燥後に粉砕して製造する。
  • コーングリッツは、とうもろこしを湿式粉砕して製造する。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

この問題では、それぞれの加工の過程を理解しておく必要があります。

選択肢1. うどんの製造に、かん水を使用する。

中華麺の製造に、かん水を使用します。

かん水(炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の混合液)を加えると、グルテニンの弾性が増加し、伸展性が増します。

また、強いアルカリ性によりたんぱく質が変性して、麺に縮れが表れます。

選択肢2. パンは、麹かびを利用して膨化させ製造する。

パンは、酵母を利用して膨化させ製造します。

麹かびは日本酒、味噌、醤油、みりんなどの製造に利用されます。

選択肢3. こんにゃくの製造に、水酸化カルシウムを使用する。

正しいです。

こんにゃくいもに含まれるグルコマンナンを水酸化カルシウムを加えることによりゲル化させます。

選択肢4. きなこは、豆乳を加熱して表面にできた膜を乾燥後に粉砕して製造する。

きなこは、大豆を粉砕して製造します。

豆乳を加熱して表面にできた膜をすくいとったものは湯葉です。

選択肢5. コーングリッツは、とうもろこしを湿式粉砕して製造する。

コーングリッツは、とうもろこしを乾式粉砕して製造します。

コーングリッツはとうもろこしの皮と胚芽を除いて粗く引いたものです。

乾式粉砕は空気中で粉砕し、湿式粉砕は液体中で粉砕します。

湿式粉砕の方がより細かく粉砕ができます。

参考になった数14

02

食品加工についての設問です。

選択肢1. うどんの製造に、かん水を使用する。

かん水は中華麺の製造に用いられます。

選択肢2. パンは、麹かびを利用して膨化させ製造する。

パンの膨化にはイースト(酵母)が利用されます。

選択肢3. こんにゃくの製造に、水酸化カルシウムを使用する。

正しいです。

水酸化カルシウムは、消石灰とも呼ばれるアルカリ性の物質です。

選択肢4. きなこは、豆乳を加熱して表面にできた膜を乾燥後に粉砕して製造する。

きなこは煎った大豆を粉砕して製造されます。

選択肢5. コーングリッツは、とうもろこしを湿式粉砕して製造する。

コーングリッツは、とうもろこしを乾式粉砕して製造されます。

参考になった数3

03

食品の加工方法について理解しておきましょう。

選択肢1. うどんの製造に、かん水を使用する。

中華麺の製造に、かん水を使用します。

選択肢2. パンは、麹かびを利用して膨化させ製造する。

パンは、イーストを利用して膨化させ製造します。

麹かびは麹の製造に利用されます。

選択肢3. こんにゃくの製造に、水酸化カルシウムを使用する。

正しいです。凝固剤として利用されます。

選択肢4. きなこは、豆乳を加熱して表面にできた膜を乾燥後に粉砕して製造する。

きなこは乾燥させた大豆を炒って粉砕して製造されます。

選択肢5. コーングリッツは、とうもろこしを湿式粉砕して製造する。

コーングリッツは、とうもろこしを乾式粉砕して製造します。

トウモロコシを工業的に処理する方法として乾式粉砕と湿式粉砕があります。

まとめ

食品の加工方法について理解しておきましょう。

参考になった数0