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管理栄養士の過去問 第37回 午前の部 問66

問題

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食品の栄養成分と調理に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
   1 .
野菜のカロテンは、油炒めにより消化管からの吸収が良くなる。
   2 .
こまつなのカリウムは、ゆでることにより多くはゆで汁に溶出する。
   3 .
さつまいものでんぷんは、65℃付近で加熱を続けると高分子化する。
   4 .
牛乳のアミノ酸は、小麦粉生地の焼き過程で糖と結合する。
   5 .
魚肉のたんぱく質は、食塩を加えてこねた後に加熱するとゲル化する。
( 第37回 管理栄養士国家試験 午前の部 問66 )
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この過去問の解説 (3件)

7

この問題では、食品の成分の性質を理解しておく必要があります。

選択肢1. 野菜のカロテンは、油炒めにより消化管からの吸収が良くなる。

正しいです。

野菜のカロテンは脂溶性です。

脂に溶けやすく、脂質と一緒に吸収されます。

選択肢2. こまつなのカリウムは、ゆでることにより多くはゆで汁に溶出する。

正しいです。

カリウムは水溶性のため、水に溶けやすく、ゆで汁に溶出します。

選択肢3. さつまいものでんぷんは、65℃付近で加熱を続けると高分子化する。

誤りです。

さつまいものでんぷんは、65℃付近で加熱を続けると糖化します。

さつまいもにはβ−アミラーゼが含まれています。

β−アミラーゼは加熱によりでんぷんを分解してマルトースを生成するため、さつまいもは甘くなります。

選択肢4. 牛乳のアミノ酸は、小麦粉生地の焼き過程で糖と結合する。

正しいです。

牛乳を使用した焼き菓子などで、焼き色やにおいがよくなるのは、牛乳のアミノ酸と乳糖(還元糖)によるアルボカルボニル反応(メーラード反応)によるものです。

選択肢5. 魚肉のたんぱく質は、食塩を加えてこねた後に加熱するとゲル化する。

正しいです。

魚肉のたんぱく質に食塩を加えると、筋原線維たんぱく質(アクチンとミオシン)は溶解します。

さらに、こねて撹拌するとアクチンとミオシンが結合してアクトミオシンとなり、互いに結合し網目構造を作り粘りがでます。

これを加熱することにより弾力性のあるゲルになり、かまぼこやつみれができます。

付箋メモを残すことが出来ます。
3

食品の栄養成分と調理に関する設問です。

基礎的な知識があれば消去法で解くことができます。

選択肢1. 野菜のカロテンは、油炒めにより消化管からの吸収が良くなる。

正しいです。

脂溶性ビタミンであるβカロテンは、油と一緒に摂取することで吸収率が上がります。

選択肢2. こまつなのカリウムは、ゆでることにより多くはゆで汁に溶出する。

正しいです。

カリウムの溶出率は食品の種類や調理方法により異なりますが、こまつなはゆでることで7割近く(日本食品標準成分表2015年版(七訂)より)が溶出します。

選択肢3. さつまいものでんぷんは、65℃付近で加熱を続けると高分子化する。

誤りです。

加熱によりアミラーゼが働き、でんぷんを分解することで甘みが増します。

選択肢4. 牛乳のアミノ酸は、小麦粉生地の焼き過程で糖と結合する。

正しいです。

アミノ酸と糖が加熱されること(= メイラード反応)によって、焼き色や香ばしい風味が生成されます。

選択肢5. 魚肉のたんぱく質は、食塩を加えてこねた後に加熱するとゲル化する。

正しいです。

筋繊維であるアクチンとミオシンが食塩に溶け、こねることで結合しアクトミオシンになります。

加熱によってさらに絡み合い、ゲル化します。

0

食品の栄養成分と調理について理解しておきましょう。

選択肢1. 野菜のカロテンは、油炒めにより消化管からの吸収が良くなる。

正しいです。

ニンジン、ピーマンなどの緑黄色野菜の中に多く含まれているカロテンは、脂溶性ビタミンといわれ脂質があると吸収率が上昇します。

選択肢2. こまつなのカリウムは、ゆでることにより多くはゆで汁に溶出する。

正しいです。

野菜やイモ類はゆでることでカリウムが溶出されます。

選択肢3. さつまいものでんぷんは、65℃付近で加熱を続けると高分子化する。

さつまいものでんぷんは、65℃付近で加熱を続けると糖化します。

選択肢4. 牛乳のアミノ酸は、小麦粉生地の焼き過程で糖と結合する。

正しいです。

小麦粉や砂糖と牛乳や卵のたんぱく質が結びつき、加熱されることで糖化となります。

選択肢5. 魚肉のたんぱく質は、食塩を加えてこねた後に加熱するとゲル化する。

正しいです。

冷えて固まった状態のことをゲル化といいます。

まとめ

食品の栄養成分と調理について理解しておきましょう。

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