管理栄養士の過去問
第37回
午前の部 問71
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問題
第37回 管理栄養士国家試験 午前の部 問71 (訂正依頼・報告はこちら)
食後の糖質代謝に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 脂肪組織へのグルコースの取り込みが亢進する。
- 肝臓グリコーゲンの分解が亢進する。
- グルコース・アラニン回路によるグルコースの合成が亢進する。
- 脂肪酸からのグルコース合成が亢進する。
- グルカゴンの分泌が亢進する。
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この過去問の解説 (3件)
01
食後は糖(グルコース)を取り込み、血糖値を下げるように身体がはたらきます。
正しいです。
インスリン分泌によって、脂肪組織や筋肉、肝臓にグルコースが取り込まれます。
食後はグリコーゲンの合成が亢進し、分解は抑制されます。
グルコース・アラニン回路は、血糖値を上げる(筋肉の体たんぱく分解→肝臓へ移動してグルコースへ変換される)ため、食後は抑制されます。
食後は血中グルコースが増加するため、脂肪酸からのグルコース合成をする必要がない状態です。
グルコース合成は抑制されます。
グルカゴンは血糖値を上げるホルモンです。
食後はインスリン分泌が亢進され、血糖値を下げるようにはたらきます。
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02
体内に吸収された糖質は、各組織で酸化分解され、エネルギー源を供給します。
血糖値を正常に保つために体内で行われる働きを理解しておきましょう。
正しいです。
過剰に摂取された糖質は、肝臓で脂肪に合成されたり脂肪組織で脂肪として貯蔵されます。
誤りです。
肝臓グリコーゲンの分解は抑制されます。
食後は肝臓や筋肉にグリコーゲンとして貯蔵されるため、グリコーゲンの合成が亢進します。
誤りです。
グルコース・アラニン回路とは、絶食時や運動時に筋肉からアラニンが多く放出され、肝臓に運ばれてピルビン酸を経て、グルコースが生成される回路です。
誤りです。
食後は血中グルコースが増加するため、グルコース合成は亢進しません。
糖質以外の物質をグルコースに変換する経路を糖新生系といいます。
主に肝臓で行われ、糖新生の原料として使用されるのは、筋肉のタンパク質の分解で生じたアミノ酸、脂肪細胞の脂肪の分解で生じたグリセロールです。
誤りです。
グルカゴンの分泌は抑制され、インスリンの分泌が亢進します。
グルカゴンはグリコーゲン分解を促進し、合成を抑制し血糖値を上昇させます。
一方、インスリンはグリコーゲン分解を抑制し、合成を促進させるため血中グルコース濃度を下げる働きをします。
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03
食後は食事から摂取した糖質であるグルコース等を細胞内に取り込みます。
取り込まれたグルコースは、解糖系や電子伝達系を介して、エネルギーの合成に利用されます。
正しいです。
インスリン分泌によって脂肪組織や筋肉、肝臓にグルコースの取り込みが促進されます。
肝臓グリコーゲンの合成が促進します。
グルコース・アラニン回路によるグルコースの合成が抑制されます。
食後は血糖値を上げるため合成は抑制されます。
脂肪酸からのグルコース合成が抑制されます。
インスリンの分泌が亢進します。グルカゴンの分泌は抑制されます。
食後の糖質の代謝について理解しておきましょう。
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