管理栄養士の過去問
第37回
午前の部 問78
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問題
第37回 管理栄養士国家試験 午前の部 問78 (訂正依頼・報告はこちら)
鉄代謝と栄養に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- ヘム鉄は、植物性食品に含まれる。
- 非ヘム鉄は、二価鉄に還元されて吸収される。
- 体内総鉄量に占める機能鉄の割合は、貯蔵鉄より低い。
- 鉄は、主にトランスフェリンと結合して貯蔵される。
- 鉄欠乏では、血中ヘモグロビン値が血中フェリチン値より先に低下する。
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この過去問の解説 (3件)
01
鉄の吸収や代謝に関する問題です。
ヘム鉄は主に動物性食品に含まれます。
植物性食品に含まれるのは主に非ヘム鉄です。
正しいです。
非ヘム鉄は三価鉄であり、胃酸やビタミンCにより二価に還元されて吸収されます。
通常、体内相鉄量のうち、機能鉄は約70%、 貯蔵鉄は約30%を占めています。
トランスフェリンは鉄を輸送するたんぱく質です。
体内の鉄は主にヘモグロビンと結合して貯蔵されます。
鉄欠乏では、貯蔵鉄であるフェリチン値が先に低下し、機能鉄であるヘモグロビンを保とうとします。
さらに鉄欠乏が進むとヘモグロビン値が低下します。
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02
この問題では、鉄の代謝について理解しておく必要があります。
ヘム鉄は、動物性食品に含まれます。
ヘム鉄は二価の鉄であり、吸収率は植物性食品に含まれる三価の非ヘム鉄より良いです。
正しいです。
非ヘム鉄は、主に植物性食品に含まれており、ビタミンCや鉄還元酵素により、二価鉄に還元されて吸収されます。
体内総鉄量に占める機能鉄の割合は、貯蔵鉄より高いです。
機能鉄は、体内総鉄量の約70%を占めています。
鉄は、主にフェリチンと結合して貯蔵されます。
トランスフェリンは鉄の輸送たんぱく質であり、結合して血中を輸送されます。
鉄欠乏では、血中フェリチン値が血中ヘモグロビン値より先に低下します
フェリチンは貯蔵鉄であり、鉄欠乏時に利用され、機能鉄であるヘモグロビン値を維持します。
鉄欠乏が進むと、ヘモグロビン値も低下し、鉄欠乏性貧血となります。
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03
機能鉄はヘモグロビンとして存在し貯蔵鉄はフェリチンとして存在します。
非ヘム鉄は、植物性食品に含まれます。ヘム鉄は主に動物性食品に含まれます。
正しいです。
三価鉄は二価鉄に還元されることで吸収されやすくなります。
体内総鉄量に占める機能鉄の割合は、貯蔵鉄より多いです。
体内の鉄が不足すると、貯蔵鉄から減少していきます。
鉄は、主にフェリチンと結合して貯蔵される。
トランスフェリンは体内の鉄の運搬を行います。
鉄欠乏では、血中フェリチン値が血中ヘモグロビン値より先に低下します。
鉄の摂取量が不足しても、機能鉄であるヘモグロビン値はすぐには低下しません。
鉄代謝と栄養に関して理解しておきましょう。
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