管理栄養士の過去問
第37回
午前の部 問79
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問題
第37回 管理栄養士国家試験 午前の部 問79 (訂正依頼・報告はこちら)
水と電解質に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 代謝水は、栄養素の代謝により失われる水である。
- 不感蒸泄は、発汗により失われる水である。
- 不可避水分摂取量は、不可避尿量と等しい。
- 低張性脱水では、細胞外液から細胞内液へ水が移動する。
- 細胞内液では、カリウムイオン濃度よりナトリウムイオン濃度が高い。
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この過去問の解説 (3件)
01
水と電解質に関する問題です。
代謝水は、代謝により産生される水分です。
不感蒸泄は、呼気や、皮膚から蒸散される水分のことです。
不可避水分摂取量は、生存のための必要最低限の水分量です。
すなわち、水分喪失量と等しくなります。
不可避水分摂取量 = 不可避尿 + 不感蒸泄 + 便に含まれる水の量 − 代謝水
正しいです。
細胞外液が低張(薄い)となり、細胞内液へ水が移動します。
嘔吐や下痢、不適切な輸液によって発症し、水よりもナトリウムが多く失われます。
細胞内液ではカリウムイオン濃度の方がナトリウムイオン濃度よりも高いです。
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02
水と電解質の移動について理解しておきましょう。
代謝水は、栄養素の代謝により生産される水です。
代謝水が多い順に 脂質 > 糖質 > たんぱく質 となっています。
不感蒸泄は、呼気や皮膚から無意識に失われる水です。
安静時の成人では1日約900mLの水分損失があります。
不可避水分摂取量は、不可避尿量とは異なります。
水分損失量と等しくなります。
不可避水分摂取量とは、生存のために摂取しなければならない最低限の水分量のことです。
不可避水分摂取量 = 不可避尿 + 不感蒸泄 + 糞便中排泄量 − 代謝水 となります。
不可避尿量とは体内で生じる老廃物などを排泄するために必要な、最小限の尿量のことです。
正しいです。
低張性脱水は、Na欠乏性脱水ともいわれます。
細胞外液から、水分よりNaの方が多く失われます。
一方、高張性脱水(水分欠乏脱水)では、細胞外液からNaよりも水分の損失が多く、血症浸透圧は上昇します。
そのため、細胞内から細胞外へ水分が移動します。
細胞内液では、カリウムイオン濃度よりナトリウムイオン濃度が低いです。
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03
高張性脱水:水欠乏により細胞内の水分が喪失する。
低張性脱水:細胞外の水分が減少する。
代謝水は、栄養素の代謝により産生される水です。
摂取した食べ物が体内で燃焼される際に生じる水のことです。
皮膚や呼吸におけいて無意識に失われる水のことです。
不可避水分摂取量は、水分損失量と等しいです。
生存のために摂取しなければならない最低限の水の量です。
高張性脱水では、細胞外液から細胞内液へ水が移動します。
高張性脱水はナトリウム濃度が高く、低張性脱水ならばナトリウム濃度が低くなります。
細胞内液では、カリウムイオン濃度よりナトリウムイオン濃度が低いです。
水と電解質に関して理解しておきましょう。
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