管理栄養士の過去問 第37回 午前の部 問87
この過去問の解説 (3件)
生後3~5日目以内に分泌された乳汁を「初乳」といい、分娩後10日ほどで成乳(成熟乳)の特徴をもつようになります。
一般に初乳は黄色が強い液体で、ナトリウムや塩化物のほか、神経系の発育に必要なタウリン、ラクトフェリン、分泌型IgAなどの免疫成分の濃度が高いですが、乳糖や脂質の濃度は低いです。
成乳(成熟乳)では乳糖(ラクトース)が多く分泌量も増し、全栄養素が十分含まれるようになります。
ラクトフェリンとはたんぱく質の一種で感染防御機能を持っています。
IgAは免疫グロブリンの一種です。
リゾチームは病原菌溶解酵素の1つで自然免疫を担っています。
誤りです。
ラクトースが多く含まれるのは、成乳です。
初乳には、ビタミンA、K、Eやミネラルも多く含みます。
母乳成分に関する問題です。
初乳は感染防御や免疫にかかわる成分が多く、成乳ではエネルギー量を確保できる糖や脂質が増加します。
ラクトフェリンの含有量は 初乳 > 成乳 となります。
免疫にかかわるIgAの含有量は 初乳 > 成乳 となります。
感染防御にかかわるリゾチームは 初乳 > 成乳 となります。
ラクトース(乳糖)は 初乳 < 成乳 となります。
初乳と比べて糖や脂質の割合が増え、エネルギー量が多くなります。
ビタミンAの含有量は 初乳 > 成乳 となります。
初乳は産後5-6日前後までの母乳のことで、約2週間程度で成乳に移行します。
正しいです。
ラクトフェリンは母乳や汗などの分泌液に含まれる鉄結合性の糖タンパク質です。
正しいです。
IgAは免疫グロブリンです。細菌やウイルスの進入を防ぐ役割があります。
正しいです。
リゾチームは病原菌溶解酵素の1つで自然免疫を担っています。
誤りです。
成乳は初乳と比べて糖や脂質の割合が増え、エネルギー量が多くなります。
正しいです。母乳に含まれるビタミンは、脂溶性ビタミンや水溶性ビタミンのビタミンCやビタミンB1などがあり、どれも初乳に多く含みます。
成乳と初乳の違いについて理解しておきましょう。
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