管理栄養士の過去問
第37回
午前の部 問93

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問題

第37回 管理栄養士国家試験 午前の部 問93 (訂正依頼・報告はこちら)

成人期と比較した高齢期の身体的・生理的変化に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 除脂肪量は、増加する。
  • 筋たんぱく質の同化作用は、減弱する。
  • 肺活量は、増加する。
  • 唾液分泌量は、増加する。
  • インスリン抵抗性は、減弱する。

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この過去問の解説 (3件)

01

高齢期の身体的・生理的変化について理解しておきましょう。

選択肢1. 除脂肪量は、増加する。

除脂肪量は、減少します。

 

除脂肪量とは、脂肪を除いた体重のことで、筋肉、内臓、骨などの体脂肪以外のものの重さをさします。

高齢者ではほとんどすべての臓器、組織の実質細胞数が低下しているため、除脂肪量は低値を示します。

選択肢2. 筋たんぱく質の同化作用は、減弱する。

正しいです。

 

筋たんぱく質の同化作用とは、消化によって体内に吸収されたアミノ酸から筋たんぱく質を作り出すことです。

加齢により、たんぱく質合成速度および分解速度はともに低下します。

選択肢3. 肺活量は、増加する。

肺活量は、低下します。

 

肺におけるガス交換機能が低くなるため、血中酸素濃度も加齢に伴って低下します。

選択肢4. 唾液分泌量は、増加する。

唾液分泌量は、低下します。

 

加齢によって唾液腺が萎縮することなどが原因です。

選択肢5. インスリン抵抗性は、減弱する。

インスリン抵抗性は、増強します。

 

インスリン抵抗性とは、インスリンがその作用を十分に発揮できない状態のことです。

血中インスリン濃度が高いにもかかわらず、高血糖がみられ、高脂血症、高血圧、動脈硬化などを発症させます。

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02

高齢期の身体的・生理的変化に関する問題です。

選択肢1. 除脂肪量は、増加する。

骨格筋などの減少により、除脂肪量は減少します。

選択肢2. 筋たんぱく質の同化作用は、減弱する。

正しいです。

筋たんぱく質の同化作用は減弱し、骨格筋量が減少します。

選択肢3. 肺活量は、増加する。

肺活量は減少します。

選択肢4. 唾液分泌量は、増加する。

唾液分泌量は減少します。

選択肢5. インスリン抵抗性は、減弱する。

インスリン抵抗性は増強します。

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03

高齢期の身体的・生理的変化として身体全体の機能的低下や呼吸機能の低下、循環機能の低下、消化・吸収機能低下、排泄機能低下などがあります。

選択肢1. 除脂肪量は、増加する。

除脂肪量は、減少します。

加齢により筋肉などの除脂肪量の低下することによって基礎代謝量は低下します。

選択肢2. 筋たんぱく質の同化作用は、減弱する。

正しいです。

筋たんぱく質の同化作用は減弱することにより骨格筋量が減少します。

選択肢3. 肺活量は、増加する。

肺活量は、減少します。

加齢により呼吸機能は低下します。

選択肢4. 唾液分泌量は、増加する。

唾液分泌量は、減少します。

咀嚼力・嚥下力の低下などの影響によります。

選択肢5. インスリン抵抗性は、減弱する。

インスリン抵抗性は、増大します。

まとめ

高齢期の身体的・生理的変化について理解しておきましょう。

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